Go out Into the Field !
野鳥を驚かせず自然な表情を撮影できる方法はいくつかあります。
いずれも、静かにそっと撮影がコツです。
一般的に、順光(背中に陽を受けて)で撮影すると、良い結果が得られます。
低倍率の接眼レンズを使い、カメラのズームも広角側から中間域で撮影すると、失敗は少ないでしょう。
鳥までの距離が近ければ、アップでの撮影もできます。まずは、この組合せで撮影し、成功カットを増やしていきましょう。
大きくアップで撮影したい時は、カメラのズームを望遠側にするより、接眼レンズの倍率を上げて、デジタルカメラのズーム倍率を低め(広角から中間)にすると、成功率は高くなります。(カメラのズームの広角側ではケラレが生じることがありますので、ご注意ください)
もちろん、被写体を真ん中においてもいいのですが、被写体の前方(口ばしの先)に空間を作ると、ゆったりとした構図になります。
また、アップだけでなく、カメラのズームを少し広角側に引いて、被写体の周囲のきれいな自然の風景を背景に入れて撮影するのも趣があります。
鳥の綺麗な色を出すためには、背景を被写体より少し暗めにすると効果的です。
日陰にいる鳥を狙う方が、発色のよい写真が撮れる可能性が高くなります。
空が背景になる場合、背景が被写体より明るくなってしまうので、露出補正(プラス方向)が必要になります。
撮影したら、すぐに再生、確認し、必要に応じて更に露出補正、再度撮影しましょう。
ちょこちょこ動いている鳥も、連写機能を使って根気強く撮影すれば、最高の瞬間を撮れるかもしれません。
機材(特にカメラ)の操作に慣れるまでは、使用説明書を持参すると、設定や操作に迷ったときも安心です。
超望遠撮影になるため、少しのブレも撮影結果に大きな影響を及ぼします。そのために、機材が安定するしっかりした三脚や雲台は欠かせません。
被写体が動いてしまうブレは防ぎようがありませんが、機材の振動によるブレは機材選びで防ぐことができるのです。
被写体のブレは、連写機能を利用して、たくさんのカットを撮ることで対処し、成功カットを手に入れましょう。
被写体のブレ
撮影の瞬間、カワセミが頭を動かしてしまった例。機材の振動によるブレ
シャッターを切る時、力が入ってしまい機材が揺れてしまった例。