ニコンクリエイティブライティングシステム(CLS)とワイヤレススピードライトコマンダー SU-800、ワイヤレスリモートスピードライト SB-R200の組み合わせにより、ワイヤレスでのクローズアップ撮影が簡単にできます。
SB-R200はレンズ先端に装着できるほか、スピードライトスタンド AS-20でカメラから離して設置したり、手持ちでの撮影も容易にできます。R1C1でワンランク上のクローズアップ撮影に挑戦しましょう。
1灯をレンズ先端に装着し、もう1灯を手持ちで撮影した例です。レンズ先端に装着したSB-R200により、被写体の色彩を鮮やかに描写するとともに、手持ちのSB-R200をサブとして左側面から光を当てて、不要な影を消すことで、主役のてんとう虫を引き立てました。
1灯をレンズ先端に装着し、もう1灯を手持ちで撮影した例です。手持ちのSB-R200をメインとして、被写体の左下方からやや強めに光を当て、サブとしてレンズ先端に装着したSB-R200を右上方から使用。小さな花びらの輪郭が強調され、柔らかな質感を引き出すことができました。
コマンダー撮影とは、ライティングをリモート(補助灯)のみで行うワイヤレス増灯撮影のこと。リモート(補助灯)の配置を変えることで、さまざまな光と影の演出が楽しめます。
テーブルセッティングの全体の色と質感を表現するために、3方向からライティング。メインのスピードライトを左上後方から強めにライティングし、そこから出る影を左右両側からのSB-R200のライティングで消しています。光が全体に回っているので、画面周辺部の料理も鮮やかに再現できました。
立体的な被写体の質感と色彩を再現するために、真上からの1灯をメインに、正面と後方からの光を加えたライティング。レンズの左右に装着したSB-R200で余計な影を消しました。また、後方からのSB-R200はバウンスさせて、輪郭をくっきりさせるとともに、背景を明るく演出しています。
R1C1ならではの充実のキットを使った表現方法をご紹介します。
付属の拡散板 SW-12を使うと、SB-R200の光を和らげて被写体をソフトにライティングできます。拡散板を使用することで、影の付き方が自然で素材の柔らかさやみずみずしさを表現できます。作例では、被写体の左右からそれぞれSB-R200でライティング、さらに被写体の背後に拡散板 SW-12配置し、そこからの柔らかい光でライティングしました。
透明なグラスなどを内蔵フラッシュ1灯で撮影すると、不要な影が目立ち、ガラスの質感が上手に描写できません。2灯を使用した作例では、上方からのSB-R200に加えて、スピードライトスタンド AS-20を使ってSB-R200を被写体の後方に設置。さらにその光を背後の壁にバウンスさせて柔らかな透過光としてライティングすることで、グラスの形と質感を描写できました。