Z 8は、オーバーヒートすることなく、4K UHD 60pや8K UHD 30p動画を長時間撮影可能です。Z 9よりも小型軽量の機動力の高いボディーで、1日がかりのイベント撮影や長時間のドキュメンタリー撮影にも適しています。
Z 8は、Z 9の高い被写体検出性能とAF性能を引き継ぎつつ、ディープラーニング技術を用いて開発したアルゴリズムを発展させ、さらなる性能向上を実現。人物、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機の9種類の被写体を自動的に検出し、追尾します※。Z 8ではさらに、新たに飛行機の検出に優れた専用の[飛行機]用モードを追加しました。高速AF演算、カメラ本体とNIKKOR Z レンズとの常時高速通信と相まって、様々な撮影シーンで高いAF性能を発揮します。
Z 8では、AF時の被写体検出設定に、これまでどおりの[乗り物]モードでの検出に加え、専用の[飛行機]モードを追加。飛行機を撮影する際に、近距離でも、遠距離でも、また夜間や背景がうるさい場合でも、より強力な検出・追尾性能を発揮します。NIKKOR Z 望遠レンズの豊富なラインナップと組み合わせて、飛行機を印象的に撮影することができます。
ファームウェアVer.2.00では、被写体検出に新たに「鳥」専用のモードを搭載。[鳥]モードでは鳥に対する全般的な検出性能が向上しています。複雑でコントラストの高い、例えば岩山や森などが背景の場合でも、高い被写体検出性能、AF性能を発揮し、飛翔中でも止まっていても、素早く動いていても、また首が長い種や色鮮やかな種でも、さらにフレーム内で小さくしか写っていなくても、さまざまな状態の鳥を素早く検出します。
画像処理エンジン EXPEED 7の卓越した被写体検出性能によって、撮像範囲の長辺の約3%という小さな顔まで検出可能。例えば、広大な風景の中で人物をシャープに撮影したいシーンなどに非常に有効です。さらに、遠くから近づいてくる人物を動画撮影する際、駆け寄る人物をスタート地点からAFで捉え続けることもできます。
ターゲット追尾AFは、動画撮影時に不規則に速く動く被写体を簡単に捉え、撮影できます。被写体検出と組み合わせることで、人物の顔や瞳、鳥や飛行機などにピントを合わせ続けることができます。
AF速度を-5~+5の範囲で細かく設定可能。撮影意図に応じて柔軟に調整できます。さらに、カスタムボタンに[AF-ON(高速)]を割り当てておくと、設定したAF速度に関わらず、割り当てたボタンを押した際のAF速度を高速にできます※。同じシーンを何テイクも繰り返し撮影する際、ピントを撮影開始時の位置に素早く戻せるのでワークフローの効率化が図れます。
ポートレートや商品の撮影は、被写体に厳密にピントが合っているかどうかで映像の評価が左右されます。Z 8は、動画記録中に映像を50%、100%、200%に拡大表示可能※1。特に正確なピント合わせが要求される8K UHD・4K UHD動画撮影時にも、カメラで容易にピント確認ができます。また、ファームウェアVer.2.00では、マニュアルフォーカスに設定して拡大表示している場合に、シャッターボタンを半押しして拡大表示を解除できます※2。リモート撮影でも利用可能です。
ファームウェアVer.2.00では、AFエリアモード循環選択をカスタムボタンの機能として追加。この機能により、割り当てたボタンを押すだけの容易な操作で複数のAFエリアモードを切り換えることができます。状況の変化に応じて素早く対応し、決定的な瞬間を逃すことなく撮影できます。
ファームウェアVer.2.00では、フォーカスポイントの枠線の太さを3段階から選べます。被写体検出時、追跡中も同じ幅が適用され、複雑な背景での撮影時にも、被写体にピントが合っていることを一目で確認できます。
Z 8は有効画素数4571万画素。Z 9と同様の積層型CMOSセンサーを搭載しています。世界最速※のスキャンレートにより、ローリングシャッターひずみを最小限に抑えることができます。
Z 9と同じ、ニコン最速のデータ処理能力を持つ画像処理エンジン EXPEED 7を搭載。積層型CMOSセンサーからの膨大なデータをEXPEED 6の10倍の速さで処理します。これにより、最先端のAF、8.3K 60p N-RAWカメラ内記録、4K UHD 120pなどの次世代機能を実現しています。
「オートキャプチャー」では、撮影条件をカメラ側であらかじめ設定することで、被写体が撮影条件※1を満たしたときにカメラが自動で撮影。撮影条件は[モーション]、[被写体検出]、[距離]※2の3つのモードで調整可能です。[モーション]は設定した方向に被写体が移動した時に自動で撮影を行い、[距離]は設定した距離の範囲に被写体が存在している間、自動で撮影。[被写体検出]は設定した被写体を検出した場合に自動で撮影を行います。複数のモードを組み合わせることで撮影条件をより具体的にし、ショット数を抑えることもできます。
「オートキャプチャー」は Z 8 の優れたAF性能を活用。マニュアルでピントを合わせる手間がなく、被写界深度が浅くても被写体をシャープに捉えることができるため、複数のカメラを使用する個人のビデオグラファーにとって非常に便利で、リモート撮影での課題、例えばカメラ位置の制約やシャッタータイミングのずれ、接続エラーなどから解放されます。「オートキャプチャー」はメインカメラ以外からも、逃せない瞬間をクリエイティブなアングルで捉え、かつ通常アクセスできないような危険な位置からでも撮影が可能になります。カメラのそばにいなくても、遭遇を予測できない鳥などの被写体を自動的に捉えられ、その間に手持ちで自由に撮影できます。さらに、DXフォーマットのレンズや撮像範囲設定がDXでも利用でき、望遠レンズで鳥などの被写体をアップで捉えたい場面にも適しています。
Z 8は高周波フリッカー低減機能を搭載。シャッタースピードをより細かく調整することで、映像の見た目に影響するLED照明のちらつきを最小限に抑えることができます。
Z 8は、イメージセンサーにダストが付着するリスクを最小限に抑えるため、徹底したセンサー保護機能を搭載しています。イメージセンサー前の光学フィルターには、Z 9と同じ最先端のダブルコートを採用。1層目にダストの付着を防ぐ導電コート、2層目は付着したダストを簡単に拭き取れるフッ素コートを施しています。さらに、カメラの電源オフ時にはセンサーシールドが閉じ、レンズ交換時にもダストの付着、不用意な指の接触を防ぎます。
防塵・防滴仕様※1のパワーバッテリーパック MB-N12(別売)を装着することで、より長時間の撮影が可能。付属のLi-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15cと比較して、電池寿命は約1.8倍に延長されます。MB-N12は、2本のバッテリーのうち1本を取り外しても、もう1本のバッテリーの残量がある限り給電を継続することができるホットスワップ機能により、撮影を継続しながらバッテリーを交換可能。Z 8に装着していない状態でも本体充電ACアダプター EH-7P、ACアダプター EH-8P※2(いずれも別売)を使用して、USB端子から内部のバッテリーを充電できます。またZ 8は、通信用と充給電用にそれぞれ専用のUSB端子を備えているため、他の機器と通信しながらVマウントバッテリーから給電することも可能です。
Z 8は2つのカードスロットを搭載しており、必要に応じて選択できます。CFexpress/XQDスロットには、業界最高水準のCFexpress Type B メモリーカードを使用可能。RAW、8K UHDといったデータサイズの大きい動画ファイルも高速で書き込み・読み出しが行えます。XQDメモリーカードの使用も可能です。また、カード内の全ての記憶領域を初期化できる物理フォーマットに対応※。書き込みや読み出し速度が遅くなった時に効果的です。SDスロットには、書き込み速度とコストのバランスに優れた、汎用性の高いSD(UHS-II)カードが使用可能です。