高速で信頼性の高いCFexpress(Type B)/XQDカードとUHS-II規格対応のSDカードを使用できる、ダブルスロットを搭載。両方のスロットにメモリーカードを装填して、[順次記録]、[バックアップ記録]、[RAW+JPEGの分割記録]と目的に応じて使い分け、撮影画像を効率的に記録できます。カード間で記録画像のコピーも可能。動画撮影時には空き容量が十分なカードを記録先として指定できます。2枚のカードに保存した同一画像を1回の操作で同時削除でき、ワークフローのさらなる高速化に貢献します。CFexpress/XQDスロットはPCI Express(PCIe)Gen3に対応しており、 CFexpressカード使用時は、Z 7よりもさらに高速の書き込みが可能です。
Z 7IIには、より長時間の撮影ができるLi-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15cを採用。カメラには給電機能を搭載しており、長時間におよぶ撮影時にも安定して電源供給できます。さらに、静止画モード時には「パワーセーブ」機能によって電力消費の抑制も可能です。
Z 7IIは、バッテリーの消耗を抑えながらカメラを使用できる「USB給電」機能を搭載※1。本体充電ACアダプター EH-7P(別売)、市販のモバイルバッテリー※2、パソコン※3に対応しています。給電はEN-EL15b/15a/15 (EN-EL15a/15は販売終了品)使用時にも可能です。また、EN-EL15c/15b使用時にはUSB充電も可能です。
静止画モードで利用できる「パワーセーブ」機能も搭載。半押しタイマーがオフになる約15秒前から撮影画面の表示を暗くして、バッテリーの消費を抑えます。
縦位置撮影に便利な、シャッターボタン、AF-ONボタン、Fnボタン、メイン・サブコマンドダイヤル、マルチセレクターを装備。Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15c※1を最大2個装填でき、静止画撮影可能コマ数、動画撮影可能時間を拡張できます。カメラに装着してUSB給電(電源ON時)・充電(電源OFF時)が可能※2。バッテリーパック側のUSB端子を給電に使いながら、カメラ側のUSB端子をCamera Control Pro 2(別売)を使ったテザー撮影に使用できます。撮影を継続しながらバッテリー交換ができるホットスワップ対応。Z 7II同等の防塵・防滴性能を確保しており、屋外でのインターバルタイマー撮影などにも安心して使用できます。
刻々と表情を変える、流れる雲や打ち寄せる波、星空やクルマのテールランプなどの動きを、時間を凝縮してドラマチックに表現できるタイムラプスムービー。Z 7IIは、インターバルタイマー撮影やタイムラプス動画機能を用いて、容易にハイクオリティーなタイムラプスムービーを実現できます。パワーバッテリーパック MB-N11(別売)からの給電や、市販のモバイルバッテリー※1、パソコン※2からのUSB給電、家庭用コンセントからの給電(別売の本体充電ACアダプター EH-7P使用)によって、長時間の大量撮影も可能です。
Z 7IIの「インターバルタイマー撮影」を使ってシーンの移り変わりを記録した、8K UHDを超える(記録画素数8256×5504)高精細な静止画を用いて、解像感あふれる8Kのタイムラプスムービーの制作が可能です※。また、画像を切り出して4K UHD(3840×2160)などの表示サイズの小さいタイムラプスムービーを作成する場合は、映像にパンやズームなどのダイナミックな動きを加える編集も容易。表現の可能性が広がります。インターバルタイマー撮影時にタイムラプス動画を自動生成することもでき、撮影後すぐに仕上がりの確認やシェアも可能です。
「インターバルタイマー撮影」には「サイレント撮影」※1を併用可能。メカシャッターの耐久性を気にすることなく、無音※2で大量の素材を撮影できます。「サイレントインターバルタイマー撮影」※3時に「露出平滑化」を使用すると、動画として再生したときに気になるコマ間のチラツキを効果的に抑えるとともに、測光の低輝度限界を、通常撮影時のー3EV※4を大幅に超える暗さまで拡張可能。マニュアル露出では不可能な、明るさが大きく変化する「星空から夜明け」、「夕暮れから星空」の移り変わりも、絞り優先オートで、適正露出を保ちながらひと続きで撮影できます。
撮影後の編集なしに、アスペクト比16:9、最長20分のタイムラプスムービーを手軽に作成、記録できます。「露出平滑化」の設定、「サイレント撮影」の併用も可能です。
撮影モードM時には、最長シャッタースピードを900秒まで延長可能。シャッターボタンを押し続けたり、ワイヤレスリモートコントローラーやリモートコードなどのアクセサリーを使用したりすることなく、シャッターボタンを一度押すだけで最長15分までの長時間露光が可能です。天体撮影時など、長時間シャッターを開いて撮影したい場合に便利です。
ボディーには軽量で堅牢なマグネシウム合金を使用し、高い剛性と耐久性を保ちながら軽量化を実現。接合部には効果的なシーリングを施し、悪天候でも安心して撮影できる高い防塵・防滴性能を確保しています。厳しい撮影環境での風景撮影や、屋外で長時間撮影することが多いインターバルタイマー撮影にも安心して臨めます。
画像モニターには、多彩な操作が可能なタッチパネルを採用。3.2型、約210万ドットの大型・高精細モニターで、メニュー設定や撮影、ピンチやスワイプによる拡大画像でのピント確認も容易です。
画像モニターは上下の広い範囲で自由な角度にチルト可能。静止画、動画撮影のアングルの自由度を高めます。チルト時には、モニターモードを[自動表示切り換え]または[ファインダー優先]に設定していても表示は画像モニターに固定されるため、意図せず電子ビューファインダーに切り換わることがなく、快適に撮影を継続できます。
撮影画面のアイコンや撮影情報を非表示※1にし、画面の隅々まで確認できる[ライブビュー情報表示の消灯]機能を新搭載。カスタムボタン※2に機能を割り当てることで、情報表示/非表示をワンタッチで切り換えられます。静止画だけでなく動画撮影時にも便利です。
「モニターモード」を[自動表示切り換え]に設定すると、アイセンサーにより、ファインダー表示と画像モニター表示が自動的に切り換わります。[ファインダーのみ][モニターのみ][ファインダー優先]も選択可能。「モニターモード切り換えボタン」を押すたびに切り換わります。また、使用するモニターモードを限定することもできます。
ファインダー撮影時にも、拡大ボタンを押すと鮮明な拡大表示でピントの状態をつぶさに確認できます。Fn1/Fn2ボタンまたはOKボタンを押すだけで、フォーカスポイント位置を中心に、あらかじめ設定した拡大率で表示する設定も可能です。
撮影時に ボタンを押すとファインダー内または画像モニターに表示される メニューの項目を、使用頻度の高い項目に変更できます。カスタマイズは、静止画モード、動画モードそれぞれで可能。撮影スタイルに合わせてカスタマイズした メニューで、効率よく撮影できます。
静止画モード
・撮像範囲設定 ・画質モード ・画像サイズ ・メモリーカード情報表示 ・露出補正 ・ISO感度設定 ・ホワイトバランス
・ピクチャーコントロール ・色空間 ・アクティブD-ライティング ・長秒時ノイズ低減 ・高感度ノイズ低減
・測光モード ・フラッシュモード ・フラッシュ調光補正 ・グループ発光設定 ・フォーカスモード ・AFエリアモード
・手ブレ補正 ・オートブラケティング ・多重露出 ・HDR(ハイダイナミックレンジ) ・インターバルタイマー撮影
・タイムラプス動画 ・フォーカスシフト撮影 ・サイレント撮影 ・レリーズモード ・カスタムボタンの機能
・露出ディレーモード ・シャッター方式 ・Lvに撮影設定を反映 ・2点拡大 ・フォーカスピーキング
・モニター/ファインダーの明るさ ・Bluetooth通信機能 ・Wi-Fi通信機能 ・MB-N11の情報表示
動画モード
・撮像範囲設定 ・画像サイズ/フレームレート/画質 ・動画記録先 ・露出補正 ・ISO感度設定 ・ホワイトバランス
・ピクチャーコントロール ・アクティブD-ライティング ・測光モード ・フォーカスモード ・AFエリアモード
・手ブレ補正 ・電子手ブレ補正 ・マイク感度 ・アッテネーター ・録音帯域 ・風切り音低減 ・ヘッドホン音量
・フォーカスピーキング ・ハイライト表示 ・モニター/ファインダーの明るさ ・Bluetooth通信機能 ・Wi-Fi通信機能
・MB-N11の情報表示
カメラの内蔵Wi-Fi機能を使用してパソコン※と無線接続し、選んだ画像をパソコンに転送できます。パソコンと直接接続できる「アクセスポイントモード」は、カメラをアクセスポイントとして使用するため、野外など無線LAN環境がない場合でも無線接続が可能。「インフラストラクチャーモード」は、自宅など既存のネットワーク内で、無線LANアクセスポイントを経由してパソコンと接続します。
撮影した静止画や動画を有線LAN/無線LANでパソコン※やFTPサーバーへ転送可能。Camera Control Pro 2(別売)を組み合わせて、パソコン※からZ 7IIの遠隔操作も行えます。
AFの実行、シャッタースピードや絞りの設定、ホワイトバランスの微調整、静止画撮影、動画撮影など、Z 7IIのほぼすべての機能を、有線または無線LANで接続したパソコンから遠隔操作でき、快適なテザー撮影が可能です。NX Studioとの連携で、撮影画像の転送、保存、閲覧などの一連作業も円滑に処理。スタジオやフィールドでの遠隔撮影の効率を高めます。さらに、Z 7IIに装着したスピードライト SB-5000(別売)、または、電波制御アドバンストワイヤレスライティングのリモートフラッシュとして用いるSB-5000の、フラッシュ発光に関する各種設定の操作も可能です(ユニファイドフラッシュコントロール)。
SnapBridgeアプリがインストールされたスマートフォン/タブレット端末に、内蔵Wi-FiやBluetooth®でのペアリングで直接接続可能。カメラで撮ったオリジナル画像(JPEG/RAW)の高速転送、カメラのリモート操作が可能です。また、パソコンやカードリーダーを使うことなく、SnapBridge経由でカメラの最新ファームウェアを入手できます。
「多重露出」で撮影した個々の画像はすべて保存され、他の目的で使うことも可能。合成用に撮影した各画像も作成中の合成画像も、撮影の途中で確認できます。合成画像は画像モニターに半透過で重ね合わせて表示できるので、構図を確認しながらの撮影も容易。最後に撮影した画像は削除、再撮影し、簡単に差し替えられます。合成の最初の画像には、すでに撮影して保存したRAW画像※も使用可能。比較明合成/比較暗合成にも対応しています。
先幕、後幕ともに電子シャッターを使用する「サイレント撮影」※1が可能です。シャッター音※2、シャッター動作による機構ブレがないので、美術館、結婚式など静粛な場所での撮影や、超望遠レンズによる風景、天体の撮影などブレを一切排除したい場合に有効です。
撮影後の画像転送をよりスピーディーに行いたい場合は、ハンドリングしやすい「RAWサイズM」、「RAWサイズS」(いずれも12ビット記録ロスレス圧縮)を選択できます。いずれも、RAWデータならではの高い加工耐性があり、カメラ内RAW現像も可能です。
高精細なタイムラプスムービーの作成には、膨大なRAW画像の現像に非常に時間がかかります。Z 7IIのカメラ内「RAW現像」では現像に要する時間が大幅に短縮され、ワークフローが飛躍的に向上します。