おしゃれなカフェに出かけたのに、なかなか写真がおしゃれに撮れない…。そんなときは、背景をグッとぼかした撮影にチャレンジしてみてください。主役となる料理にピントをしっかりと合わせ、背景をぼかすことで、料理に目線が行きつつカフェの様子も伝わる、素敵なカフェフード写真を撮ることができます。
背景はハッキリと写りませんが、背景をどこにするのか、何をぼかすのかを意識することがポイント。被写体と背景との距離を変えると、ボケ具合に変化をつけられます。
また、カフェでの撮影では、自然光の入る窓側の席やテラス席を選ぶと、フードを明るくナチュラルな色合いで表現でき、思い通りの写真が撮りやすくなります。
メインの被写体であるエッグベネディクトを際立たせながら、カフェの雰囲気も伝えるために、背景に店内をぼかして写り込ませた構図に。F値を、使用しているレンズのもっとも小さい値(開放F値)に設定し、フードに少し近づきます。被写体とボケさせたい背景の距離があればあるほど、大きくボケます。
ボケの分量が多くなるようにカメラを構える位置を探り、少し低めの高さから手持ちで撮影。ポーチドエッグにピントを合わせて、今にもトロリととろけてきそうな様子を表現しました。コーヒーカップはフードの斜め後ろに配置し、対角線構図で奥行きを演出します。
レンズは、他のお客さんの邪魔にならないようなコンパクトで、かつ開放F値が小さいものがおすすめ。今回は、フードも背景もちょうどよく画角に収められる焦点距離40mmのレンズを選びました。
背景ボケに食事をしている人物の手元を入れ、臨場感を出しました。カトラリーやカップを持っている手元をさりげなく入れると、写真に動きやぬくもりが加わります。
フードと合わせて、自分の目線から見えるお店の様子を伝えるために、引きで撮影。店内の詳細は写さず背景ボケで入れることにより、ごちゃごちゃした背景になるのを防ぎます。情報量が多いながらも、あくまでも主役はフードであることがわかる1枚に。店内の照明がやわらかくボケてアクセントとなり、お店の落ち着いた空間を表現できました。