自宅でのテーブルフォトをおしゃれに仕上げる最大のキーワードは、「前ボケ」。効果的に使えば、まるでカフェやレストランで撮ったかのような1枚になること間違いなしです。
前ボケさせることで、主役が引き立ち、写真に立体感も生まれます。簡単にきれいな前ボケを作るコツは、なるべくF値の数値が小さいレンズを選び、撮る際に、もっとも小さいF値(開放F値)に設定して撮ること。
自然光が多く入る日中に、窓辺で撮影をすれば、ライティングなどの大掛かりなセットは不要です。日差しが強すぎる場合は、カーテンなどで光の入る量を調節しましょう。
フワフワとした植物を前ボケで入れて、シックな食卓を演出。主役のパンはしっかりとピントが合う位置に、前ボケさせたい植物はカメラの近くに配置し、大きくボケさせます。植物は花の色や大きさで写真の印象をガラリと変えられるので、撮影したいイメージに合わせて替えてみてください。他にも、洋書や英字新聞、布などがあると、簡単におしゃれな雰囲気を作り出せます。
写真に動きを出して、どんなシーンなのかをより伝えるために、自分自身を前ボケで写り込ませました。テーブル全体の雰囲気とお皿の上のパンが見えるよう、三脚を使用し斜め上からのアングルに。SnapBridge※でカメラとスマートフォンをWi-Fi接続し、写り込まない位置にスマートフォンを置き、手元で自分の写り込み具合を確認しながらリモート撮影でシャッターを切りました。
※「SnapBridge」は、リモート撮影やスマートフォンへの写真・動画の転送が手軽にできるニコン専用アプリです。
フードの前ボケに、レースカーテンの透明感のあるフワッとした前ボケをプラス。気持ちのいい朝のひとときを表現しました。三脚を使ってテーブルよりも高い位置から撮影し、椅子の後ろの空間も写し込むことで奥行きを演出。メインとなるお皿の上のパンが真ん中に来る構図にし、パッと目がいくようにしました。小物に新聞を使うと、朝食の雰囲気がより出るのでおすすめです。