スピードライトのフラッシュヘッドを回転させて、天井などに反射させた光を利用する撮影をバウンス撮影といいます。被写体に正面からスピードライトの光を当てる場合に比べて、次のような効果があります。
- 近い被写体だけが白とびするのを軽減できます。
- 背景に出る影を弱められます。
- 人物の肌や髪や服のてかりを抑えられます。
バウンスアダプターを装着すると、スピードライトの光が広く拡散して、さらにソフトに照明できます。
フラッシュヘッドロック解除ボタンを押しながら、フラッシュヘッドを回転させる
• 上方向90°~下方向7°、 左右に180°ずつ回転できます。
• 図に示す数値の角度でクリックストップします。
【バウンス角度、反射面の選び方】
• フラッシュヘッドを上方向に設定して、天井(反射面)にバウンスさせるのが最も簡単な撮影方法です。
• カメラを縦位置に構えた場合は、 フラッシュヘッドを左右に回転させると、同様の効果が得られます。
• 反射面は、白色系で反射率の高いものを選んでください。反射面に色があると、被写体にその色が影響します。
• スピードライトの光が直接被写体に当たらないように注意してください。
• フラッシュヘッドと反射面との距離は、撮影状況にもよりますが、
1~2m前後が理想的です。
[1] 白色系天井
• カメラ後方の天井や壁にバウンスさせると、上方バウンスに比べて、さらにやわらかく照明できます。
[1] 後方
• 反射面が遠過ぎる場合は、白い紙(A4判程度)を反射面に利用すると効果的です。このとき、反射光が被写体に当たっていることを確認してください。
[1] 白い紙