シャドー部からハイライト部まで幅広く情報を保持した画像になります。撮影した画像を積極的に調整、加工する場合に適しています。
ピクチャーコントロール「フラット」は、のちにレタッチをする際に使い易い画像を得ることが本来の目的です。そのため、通常の撮影に「フラット」を用いるとコントラストも色乗りも弱く、そのままでは魅力的ではありません。しかし、「フラット」では、本来の目的から「白とび」「黒つぶれ」しにくい特性をもっています。そこで、「フラット」をカスタマイズすることで「白とび」「黒つぶれ」を最小限にしつつ、かつ魅力的な写真になる設定をつくるのです。設定のポイントは輪郭強調・コントラスト・彩度・明瞭度の4点です。
同じ被写体を「スタンダード」とカスタマイズした「フラット」で撮り比べてみましょう。「スタンダード」で撮影した時よりもカスタマイズした「フラット」で撮影した時のほうがヒストグラムの形が右端、左端ともに余裕があり「白とび」「黒つぶれ」が少なくなることがわかります。