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PAGETOP
Vol.
04

佐藤倫子 × AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

24-70mm f/2.8。ズームで切り取る、インスピレーション。

04
普段、何気なく目にしているものがまったく異なるイメージを放つ瞬間。スタジオでも街中でも、そのような閃きを大切にしている。写真家として今までずっと、色、形、光と影の織りなす“美”を追い続けてきた。今回の撮影テーマは“カラー”。この大口径の標準ズームレンズと、有効画素数3630万画素の高画素・高精細なD800によって、色彩をメインとした日常の中の美を切り取ることが狙い。日頃から街をよく歩きまわるので、その記憶を足がかりに数日間、東京都内の気になる色のある場所を巡った。
(次へ続く↘)

メインカット

・カメラ : D800 ・レンズ : AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED ・画質モード : 14 ビットRAW(NEF) ・撮影モード:マニュアル、1/80秒、f/11 ・ホワイトバランス:AUTO 1 ・ISO 感度:オート(ISO 200) ・ピクチャーコントロール: スタンダード

作品2

・カメラ:D800・レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED・画質モード:14 ビットRAW(NEF)・撮影モード:マニュアル、1/80 秒、f/11 ・ホワイトバランス:オート1・ISO感度:オート(ISO 100)・ピクチャーコントロール:スタンダード
04
看板の一部や建物の壁面、ショーウィンドウの片隅、店舗の出入り口など、自分のアンテナにひっかかるものを撮り続けた。そしてある快晴の日、本当に何気なく通り過ぎてしまいそうな街の一角に、追い求める瞬間が潜んでいた。カラフルに鋭角的なパターンでペイントされたブロック塀、そこに鋭く射し込む光と幾何学的なパターンの影。それは、塀の横にあるビルの装飾とガラス壁面の反射が偶然に生み出したものだった。すぐにレンズを向け、滑らかなズームで最適な構図を慎重に切り取る。少しでも周囲の風景が入れば普通の街の写真になってしまうからだ。
(次へ続く↙)
04
24mmから70mmまでのズーム域全体にわたり、高い解像力と優れた収差補正バランスを発揮するこの大口径レンズによって、被写体の色、形、ディテールを正確に切り取ることができた。さらにナノクリスタルコートの効果が、壁面の強い反射光によるフレアやゴーストを抑え、光と影のコントラストをしっかり表現できた。何より、逆光を気にせず撮影に集中できたことが嬉しかった。まさに、ナノクリスタルコートだからこそ撮ることのできた一枚だったと言える。これからも独自の視点で“美”を追いかけていく
―― 私のNIKKORで。

作品3

・カメラ:D800・レンズ:AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED・画質モード:14 ビットRAW(NEF)・撮影モード:マニュアル、1/125 秒、f/11 ・ホワイトバランス:オート1・ISO感度:オート(ISO 100)・ピクチャーコントロール:スタンダード

PHOTOGRAPHER

佐藤倫子(さとう みちこ)

NIKKOR

AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED

BEHIND THE SCENE

撮影レポート
01
“色彩”を探して、晩秋の街へ

  • お昼ごろから撮影をスタート


  • 大通りから静かな住宅街へ

この日は快晴。お昼ごろに待ち合わせをして、光が溢れる大通りを歩き始めました。今回のテーマは“カラー”。散歩するような足取りで歩きながらも視線は周囲に注意深く配り、時折カメラを構える佐藤先生。実は、別の週にも何日か撮影をお願いしていました。残念ながら、天候が思わしくない日も多かったため、被写体の色とフォルムと光が織りなす、決定的な瞬間を狙い続けていました。このようなスタイルでロケハンと撮影を行うことも多いそうで、長いときには、5~6時間も歩き続けることがあるそうです。しばらくすると大通りから横道へ。静かな住宅街の中に小さくて洒落たお店が点在しています。それにしても、その奥に何かありそうな小さな通りへと、どんどん歩いていく佐藤先生。何だか猫のようです。
02
直感的にテーマを切り取る

  • D800 + AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
    ストラップがとてもキュート


  • 通りのお店のサンルーフを撮影(冒頭の作品2)
    その新鮮な視点に驚く

大通りでも裏通りでも、自分のアンテナに触れるものをどんどんと撮影し続ける佐藤先生。ゆっくり歩いていたかと思うと、店舗の壁面を低いアングルから撮影していたり、ショーウィンドウの端にレンズを向けていたりと、予期しない場所やモノにレンズを向ける佐藤先生。そのひとつひとつが、作品へと生まれ変わります。そこにプロフェッショナルならではの直観力を感じました。今回のカメラボディーは佐藤先生が最近よく使っているD800。有効画素数3630万画素の高画素・高精細な描写力を、歩きながら被写体を切り取るために最適なズーム域を持つ、高解像なNIKKOR 24-70mmが最大限に活かします。気になる場所を撮っては移動し、また足を止めて撮影するということを繰り返しながらふたたび大通りへ。そしてしばらくすると、まったく気にせずに通り過ごしてしまいそうなとろに、今回のメインカットの被写体が潜んでいました。
03
色と形と光が生み出した最高の瞬間

  • カラフルな壁面の光と影を撮る


  • 知らないと通り過ぎてしまいそうな場所

それは大通りに面した工事現場と隣接するビル(アミーホール:青山のイベントホール)の間、数メートルの場所で起こっていたドラマでした。ビルの敷地と工事現場の境界に立つ長さ3~4メートルのブロック塀。そこにはビビットな色で鋭角的な図形が描かれていました。しかし、それだけではありません。ユニークなデザインのビルはガラス貼りで、その反射光がカラフルな壁面に当たっており、しかもビル壁面の幾何学模様の装飾がブロック塀に不思議な形の影をつくっていました。佐藤先生はさまざまな角度からズームリングを調整し、その光景を撮っていきます。その中の一枚が今回のメインカット。ペイントを施された壁面に鋭く射し込む反射光と、そこに浮かぶ幾何学模様の影。ナノクリスタルコートの効果によって、白いペイントに反射する光がゴーストやフレアを生じることもなく、明瞭な色彩とコントラストを描写することができました。街の中に潜む偶然の光景を見事に切り取ることができたのです。

こちらに掲載されている情報は、2012年12月現在のものです。

DATA

撮影日: 2012.11.07
写真家: Michiko Sato
レンズ : AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
カメラボディー : Nikon D800
キーワード : アート
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