Nikon Imaging
Japan
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Lesson40:超望遠レンズで飛行機を撮る

撮影シチュエーション

撮影場所:飛行機撮影スポット

時期:

時間帯:日中

天気:薄曇り

美しく大きな機体が空を悠々と飛ぶ姿、離着陸時の迫力ある様子など、飛行機はとても魅力ある被写体です。飛行機をどれくらいの距離から撮影するのかにもよりますが、機体を大きく捉えるなら300mm以上の超望遠画角を持つレンズは必須。600mmや800mmのレンズがあればさらに幅広い画作りが可能になります。レンズを増やしたくない場合は手持ちのレンズの焦点距離を増やすことができる「テレコンバーター」を持っていくのもおすすめです。
撮影時は他のお客様の迷惑にならないよう、ルールやマナーを守って撮影を楽しみましょう。

撮影監修:斎藤勝則

今回選んだレンズ

超望遠ズーム

NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

  • 100mmから400mmの超望遠画角までをカバー、撮影状況に合わせて引いたり寄ったりと、さまざまな画作りで飛行機を捉えることができます。
  • 超望遠画角ながら軽量でコンパクト、飛行機の手持ち撮影や持ち運びでも負担を軽減します。
  • ズーミングによる重心移動を抑え、またズームリング回転角が小さく1動作で広角端⇔望遠端のズーム操作ができるため、手持ち撮影でも素早くスムーズな画作りを可能にします。
テレコンバーター

Z TELECONVERTER TC-1.4x
Z TELECONVERTER TC-2.0x

  • レンズとカメラの間に装着することで望遠側の焦点距離をそれぞれ560mm、800mmまで拡大することが可能。超望遠画角を活かした撮影が楽しめます。
  • レンズの本数を増やすことなく、より手軽に焦点距離を稼ぐことができます。
  • テレコンバーター使用時でも高い解像感を維持しながら、高画質で飛行機を撮影することができます。
撮影場所と撮影位置

空港の展望デッキでは滑走路上を離着陸する様子や駐機している飛行機などを、また空港近隣の公園でも空港に着陸する飛行機や空港から飛び立つ様子を撮影しました。
飛行機撮影では風向きによって滑走路の使用状況が変化するため、当日の風向きと、それによりどこでどのようなカットが撮影できるか下調べしておくことが大切です。また天候も画作りを大きく左右します。晴れている場合は基本的に逆光にならない場所を選んで撮影、今回の撮影では雲がかかっていたため露出補正やピクチャーコントロール、輪郭強調などで機体が鮮明に写るよう調整しました。
飛行機は機体によって大きさがかなり異なり、離着陸の位置、飛び立つ角度、進行方向なども機体ごとに変化するため三脚撮影には不向きです。基本は手持ち撮影で飛行機を追いながら、また動く被写体をしっかり捉えるオートフォーカス設定と手振れ補正の設定は忘れずに行っておきましょう。機体全体にピントが合うようにある程度絞って撮影します。ただし、シャッタースピードが遅くブレてしまう場合は、適宜絞りを調整すると良いでしょう。

動くものを捉えるオートフォーカスの設定方法についてはこちら

超望遠レンズの使いかたや構えかたについてはこちら

撮影した写真の比較

超望遠ズーム

NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

飛行機撮影では撮影場所から飛行機までの距離に応じて、必要な焦点距離が大きく変わります。たとえば以下の作例は機体全体を画面に入れて撮っていますが、写っている大きさの印象は同じでも焦点距離はそれぞれ400mm、230mm、100mmと違っています。撮影場所やイメージする構図に合わせて、焦点距離を変えながら撮影しましょう。

離陸した飛行機をレンズで追いながら、焦点距離:400mmで撮影

展望デッキから滑走路を走行する飛行機を焦点距離:230mmで撮影

撮影場所の真上を低い距離で通過した飛行機は、広角側の焦点距離:100mmを使って撮影

超望遠ズーム

NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

「Z TELECONVERTER TC-2.0x」を装着し、こちらに向かってくる飛行機を正面側から捉えることができる場所から離陸した直後の飛行機を撮影しました。望遠側800mmの超望遠画角、圧縮効果で遠くの背景がグッと引き寄せられ写っているのがわかります。画面いっぱいに翼を入れた構図、エンジンから噴出するブラストの様子も写っており、離陸時のパワー、迫力が伝わります。

焦点距離:800mm(2.0倍のテレコンバーター使用)

焦点距離:560mm(1.4倍のテレコンバーター使用)
画角によって背景の写りかたが変わっているのがわかります

超望遠ズーム

NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

駐機している飛行機を空港内の展望デッキから撮影した1枚です。撮影場所から飛行機の先端部分まで約80m。レンズの望遠側、焦点距離400mmでも飛行機の先端部を大きく捉えていますが、「Z TELECONVERTER TC-2.0x」を装着し800mmで撮影すると、飛行機の一部分をさらに大きく切り抜いたダイナミックな構図で撮影することができました。窓の形などの細かなディテール、ワイパーが備え付けられている様子などまで伝わります。

焦点距離:800mm(2.0倍のテレコンバーター使用)

焦点距離:400mm

こんな写真も撮りました

使用レンズ・機材

NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

焦点距離100-400mm、広範な撮影領域をカバーする超望遠ズームレンズ。面全域で色収差を効果的に抑制、また最短撮影距離が0.75mと短く、被写体に思い切って近づくことも可能です。ズーミングによる重心移動を抑える「重心移動レス機構」の搭載やクラス最小のズームリング回転角で、レンズを持ち直すことなくズーム操作ができたりと快適な操作性も実現しています。

※2021年10月28日現在発表済みの焦点距離100-400mm、開放F値4.5-5.6の35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したレンズ交換式デジタルカメラ用交換レンズにおいて。ニコン調べ。

製品の情報はこちら

Z TELECONVERTER TC-1.4x

ZシリーズのミラーレスカメラとNIKKOR Zレンズの間に装着することで※1、主レンズの焦点距離を1.4倍に拡大できるアタッチメントレンズです※2。レンズ本数を増やすことなくNIKKOR Zの高い描写力を活かしながら焦点距離を増やすことができます。また、最短撮影距離が変わることなく撮影倍率を1.4倍にできるため、より被写体にクローズアップした撮影が可能です。

※1 装着が可能なレンズについては、製品情報ページをご確認ください。
※2 テレコンバーターをレンズに装着すると、レンズの明るさが2段分暗くなります。

製品の情報はこちら

Z TELECONVERTER TC-2.0x

ZシリーズのミラーレスカメラとNIKKOR Zレンズの間に装着することで※1、主レンズの焦点距離を2倍に拡大できるアタッチメントレンズです※2。レンズ本数を増やすことなくNIKKOR Zの高い描写力を活かしながら焦点距離を増やすことができます。また、最短撮影距離が変わることなく撮影倍率を2倍にできるため、より被写体にクローズアップした撮影が可能です。

※1 装着が可能なレンズについては、製品情報ページをご確認ください。
※2 テレコンバーターをレンズに装着すると、レンズの明るさが2段分暗くなります。

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ギャラリー

このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。

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