撮影場所:ネモフィラの花畑
時期:春
時間帯:午前中
天気:晴天
小さくかわいらしい花をつけるネモフィラですが、淡い青色の絨毯が一面に広がるように群生する光景は圧巻の一言です。花畑全体を捉えるだけでなく、花に寄ったり背景を工夫したり、アイデア次第で撮りかたのバリエーションが増やせそうな被写体です。
道幅が狭いエリアもあるので、三脚の使用を控えるなど配慮ある撮影の必要がありそうです。
撮影協力:国営武蔵丘陵森林公園
撮影監修:斎藤勝則
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
ネモフィラが群生するスポットで、マイクロレンズの特性を活かしながら花畑を様々に切り取りました。
背丈が低く、群生していることの多いネモフィラを撮影するときは、花に近い低めのアングルから狙うとより花が密集しているように見え、花の独特な青色が引き立つのでおすすめです。花畑の傾斜や段差を利用するなどの工夫をしながら撮影してみてください。チルトやバリアングルモニターのあるカメラがあるとより撮影しやすいでしょう。また、バリアングルを使うことで、背の低い花でもより近寄ることができるため、花のアップや花が密集しているシーンも楽に撮影することができます。
シャッタースピードを稼いで手ブレを防ぐためにも、マイクロレンズでのクローズアップ撮影は晴れた日がおすすめ。青空をバックにしたネモフィラは格別の美しさです。
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
60mmのマイクロレンズを使って、足元に近い場所に咲いている小さく可憐なネモフィラの一輪をクローズアップ撮影しました。肉眼では見えない世界をここまで大きく美しく描写できるのはマイクロレンズならではの表現です。ほぼ真上からの順光で、他の花の影にならずにきれいに咲いている花を選んで撮影しました。
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
レンズと被写体の距離が近くなればなるほどピントの合う範囲は狭くなり、ボケは大きくなります。マイクロレンズは接写ができるため、大きくやわらかなボケを活かした1枚を撮ることができます。
こちらはネモフィラ畑の段差を利用し、段の下から105mmで見上げるように撮影しています。ピントを合わせている花に近づいて撮影しているため、背景だけでなく手前に写っている花も大きくボケました。逆光で花の色は淡く写り、大きなボケと相まってどこかはかなげで幻想的な印象の1枚になりました。
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
クローズアップ撮影だけでなく、描写力の高い単焦点レンズとしても楽しむことができるマイクロレンズ。105mmの焦点距離を活かしてネモフィラ畑の一部分を切り取りました。
畝が連なるように植えられた花畑、間の土が写ってしまうとまばらな印象になってしまうため、カメラアングルは花の高さに近づくように低めに構えています。望遠画角の圧縮効果により標準画角で撮影したものよりギュッと花が密集し、手前や奥もふんわりとボケたきらびやかな印象の1枚になりました。
ポートレートや風景など多彩な撮影が楽しめるマイクロレンズ。60mmでは花畑を少し引いて撮ってみましょう。絞りは絞って手前から奥までしっかりとピントを合わせ、単焦点レンズならではの描写力を活かした風景写真を撮ることができました。
ゴーストやフレアの少ない鮮明な画像が得られるナノクリスタルコートを採用したマイクロレンズ。コンパクトなサイズと60mmの焦点距離が、クローズアップ撮影だけでなくポートレートや風景など幅広い被写体に活躍する。最短撮影距離は約18cm。
VR機構を搭載し、手持ちのクローズアップ撮影も容易な望遠マイクロレンズ。ゴーストやフレアを軽減するナノクリスタルコートを採用し、美しく味わいのある描写がポートレート撮影にも最適。最短撮影距離は約31 cm。
このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。