おしゃれなカフェでのひととき。見た目にも素敵な料理やデザートは、ぜひ写真に残しておきたいですね。ブログやSNSでも注目を浴びるような、おいしそうに見える写真の撮り方をお教えします。
撮影監修:斎藤 勝則
撮影協力:THE PICNIC、キッチン・カフェ クランボン
撮影場所:自然光が差し込む明るいカフェ
時期:春
時間帯:午後
天気:晴れ
午後の日が差し込む西側の窓が正面に来るように席をとりました。料理の向こうから光が当たって逆光となります。光が強すぎると白とびしたり濃い影が出たりするので、窓の間近の席は避けました。お店での撮影のため、自分の席についたままでの撮影となることを考慮してレンズを選択したほうがよさそうです。
AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR
ズームできるので、撮影環境や被写体に合わせてアップと引きが選べる。最短撮影距離が25cmと短いためテーブルから離れずに撮影でき、料理の一部を切り取る撮影も得意。軽量でコンパクトなため、カフェ等でのお手軽スナップにぴったり。
料理が揃ったらどこを写すかを考えます。食事をするときの視線と同様に、斜め上方からカメラを構えます。テーブルに乗っているものすべてを撮ろうとは考えず、写したい部分やおいしそうな部分を画面に入れ、ズームしたりレンズを料理に近づけたりし、狙った部分がより引き立つ切り取り方を見つけます。
一番おいしそうに感じたお肉を主役にした写真を撮りたいのでオレンジ枠の構図に決めました。
自然光下での撮影なのでホワイトバランスは「晴天」に設定します。室内の照明の影響が大きく出ておかしな色に写る場合は、そのほかのホワイトバランスも試してみて、いいなと思える色に写るものを選びましょう。
料理の一番おいしそうな部分や見せたい部分にピントを合わせます。そのほかの部分をボカすためにレンズは標準~望遠に、絞りは開いて撮影します。ボケは大きいほどいいわけではなく、何が写っているのかが伝わる程度に見せた方が主役が引き立ちます。迷った時はボケ具合をいろいろ変えながら複数カット撮影し、後から選ぶといいでしょう。
カフェなどのお店では座ったままの撮影となるので、構図を決める時はお皿の配置やグラスなど背景におく小物などを調整しましょう。覚えておくとよい構図のポイントをご紹介します。
画面の対角線上に被写体が並んだ構図で、奥行きを感じさせる写真になります。ピントを合わせる主役の被写体は、手前と奥のどちらに置いても構いません。
3つの被写体を三角形に配置した構図です。ボケを活かすことによって3つの位置関係がより際立ち、安定感のある写真になります。
真上からの撮影は、食べ物の形や盛り付けの美しさをストレートに表現できます。丸いお皿が正円になるようにしっかりとカメラを構え、画面に安定感を持たせましょう。お皿が画面からはみ出てしまっても構いません。
より大きくボカすことができ、明るくふんわりとした描写が得意な単焦点の標準レンズはテーブルフォトに最適です。背景のボケが写真に奥行き感を生んでくれます。
風景やポートレート、スナップ撮影と幅広く使いこなせる、焦点距離18-55mm(35mm判換算で27-82.5mm相当)のDXフォーマット対応、標準ズームレンズ。撮影しない時はレンズがコンパクトに収まる沈胴機構により、持ち歩きにも便利。また、最短撮影距離がズーム全域で0.25mと短く、最大撮影倍率は0.38倍と高いため、料理や小物などに近づいてより大きく撮れるクローズアップ撮影も楽しめます。4.0段(CIPA規格準拠)のVR機構を搭載し、手ブレを防ぎます。
焦点距離35mm(35mm判換算で52.5mm相当)のDXフォーマット対応、標準単焦点レンズ。開放F値は1.8で、大口径ならではの美しく大きなボケ味が楽しめ、光量の少ない室内撮影にも便利です。フォーカスモードは「M」(マニュアルフォーカス)と「M/A」(マニュアル優先オートフォーカス)を搭載し、AF撮影中でも瞬時にマニュアル撮影に切り換えられます。非球面レンズの採用で、ディストーション(歪曲収差)や球面収差などの諸収差を効果的に補正します。
このギャラリーでは「レンズレッスン」で撮影した作品を掲載しています。
レンズの種類や目的で絞り込んで作品を検索することができますのでこの種類のレンズでどんな作品が撮れるのか、またお持ちのレンズの参考にしながらご覧ください。