第23回先生だけのフォトフォトサロン

TopTeacher賞
入選
佳作

総評 小林紀晴(こばやしきせい)

日常の場面の中にも、既視感を超える捉え方を

先生方の作品を拝見するのは3回目。TopTeacher賞に選ばせていただいた「春夏秋」は群を抜いて目立っていました。あまり撮られたことのない世界、異質だったからです。今年も卒業式の感動的な場面を捉えた作品の応募が多くありましたが、残念ながら上位賞には至りませんでした。どれも素晴らしい場面だったのですが、「どこかで観たことがある」既視感が否めないところがあったからです。おごそかな場面で、斬新なものを撮ることは簡単ではありませんが、学校行事や生徒の姿、表情を捉えるなかに、まだまだ誰にも撮られていない場面はたくさんあります。「18」もそんな作品のひとつでした。学校用にはNGの写真だったのが、発想を切り替えれば、まったく違う輝きを持ってきます。