2023年度TopEyeフォトコンテスト

TopEye賞
準TopEye賞
入選
佳作
準佳作

総評 秋山 華子(あきやま はなこ)

テーマを「言語化」して突き詰めてみよう

初めて本コンテストの審査に臨み、作品の幅の広さに驚きました。
自分の好きなものや興味を個性的に捉えており、身近にない対象に目を向けた作品や、アグレッシブな表現に挑戦した作品も数多くありました。演出などの工夫も見られ、普段から多様な作品に触れている様子がうかがえます。中には、撮影のテーマをもう少し突き詰めればさらに良くなる、と感じた作品もありました。おすすめしたいのが、まず自分の思いや撮りたいものを言語化してみること。そこから撮り方やセ レクトの方向が見えることもあるので、ぜひ実践してみてください。

総評 熊切 大輔(くまきり だいすけ)

学生ならではの多様な表現に今後も期待

審査を担当して6年目になります。同じ中高生でも、時代によって作風が変わってゆく様子を興味深く感じています。今回はコロナ後を思わせる距離感の作品が増えた一方、学生離れした重厚な作品も多く、幅広い表現に出合えました。ただ、スポーツや学園祭など学生ら しいモチーフの作品や、10代の感性で作り込んで仕掛けるタイプの作品も、もっと観たい気がします。どんな時代でも、現 場でどこまで考え、被写体に向き合うかが大事です。絵面の面白さだけでない物語性を意識し、セレクト、プリントまで気を抜かず取り組んでほしいと思います。