TopEye賞 | |
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準TopEye賞 | |
入選 | |
佳作 |
日常の中に潜む「生」の本質を捉えよう
応募された作品を見渡してみますと、学校内で撮られたものがまず目につきます。もちろん大歓迎なのですが、考えてみれば校内で撮るものには限界があります。先生方、職員の方などを除けば、ほぼ同世代だからです。例えば世代の違い、生活、さらにいえば人生といったものを直接感じさせるものはあまりないかもしれません。そんな中、今回TopEye賞に選ばせていただいた渡邊春香さんの作品は、校外で日常の生活の続きとして何気なく撮られた一枚です。今まであまり上位に入賞することのなかったタイプの作品といえます。この作品の素晴らしい点は、写真を「作品」として意識していない点です。お母さんへ向けられた視線、そこから親子の関係、感情といったものが自然と読み取れます。時に何気ない日常の中にこそ、生きることの本質はあるのだと気づかせてくれます。