2018年1月 5日(金) 〜 2018年1月22日(月) 日曜休館
2018年1月 5日(金) 〜 2018年1月22日(月) 日曜休館
2018年3月 1日(木) 〜 2018年3月14日(水) 日曜休館
まばゆい風光、広がる景勝。移ろう季節の中で景色が旬の装いをまとう。やがて現れる奇跡の風景。待ちわびた出逢いは切ない恋にも似て・・・。
“旅する絶景フォトグラファー”として注目を集める風景写真家、星野佑佳。ゆったりとした広がりを持ちながら、それでいて力強く風景をつかみとった作品は、星野調とも呼べる繊細で艶やかな色調に彩られ、観る者の心をとらえます。その作風は、これまで多くの写真家が撮影してきた名勝、人気撮影地にさえ新たな解釈を与え、“絶景写真”をアートの域に押し上げました。
初の本格的個展となる本展では、これまで捉えた作品の中から選りすぐりの傑作に加え、未発表の新作も展示。絶景に相応しい大サイズのプリントで星野佑佳作品の魅力を存分に伝えます。写真家が恋するように焦がれ、ときめいた日本各地の絶景は、きっと観る者の胸の鼓動さえ高めることでしょう。
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ガラガラと鈴を鳴らし、ぱんぱんっと大きく柏手を打つ。日本各地の絶景やノスタルジーを求めて旅に出る前は、「いい写真が撮れますように」「道中や留守中の家族も安全無事でありますように」と神頼みするのが、習慣になっている。自然風景相手の旅では事前の情報収集も大切だが、自分でできる努力以外の何かに支えられることがほとんどで、幸いにも好意的に采配されている気がする。
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その昔、まだ恋に憧れる少女だった頃、神社といえば縁結びのお願いばかりで、おみくじをひいては一喜一憂し、お守りまで入手したのに、その頃の神様は知らんぷりで、願いも宙に浮いたまま現在に至る・・・いや、いつの間にか、昇華していた。
自分にとって、本当に必要なこと。本当に求めていること。本当に幸せな時間を、今の私は感じている。
愛を求める私の魂は、今、私史上で一番満たされている。
星野佑佳
京都市生まれ。写真家・フォトエッセイスト。同志社大学法学部卒業。2000年から海外や日本全国を放浪しながら撮影を始める。2005年より地元である京都の風景や風物詩の撮影も手掛ける。三菱電機の液晶テレビWEBサイト「CLUB REAL」に、色彩豊かな京都の魅力を綴ったフォトエッセイを掲載。12月下旬発売の『京の祭と行事365日』(淡交社)の写真を担当。1月初旬には雑誌『風景写真』の連載をまとめたフォトエッセイ集「撮り旅」が発売される。