子供のころ、近くの農家では牛が飼われていました。田畑を耕す働き手としてのほかに、荷車を引く姿もよく見かけました。また仔牛が生まれると貴重な収入となったようです。30年前、丹波の地に移り住んだ時には、母屋の一角が土間を隔てて牛小屋になっており、牛と一緒に暮らしていた様子が感じられました。最近では多頭飼育する繁殖農家も増え、大規模な食肉の生産工場のようなところもあるようです。
一方、後継者のいない高齢の農家では数頭の牛を楽しみながら飼育しています。やめられないだけなのか、いつまでも現役でいられることの喜びなのでしょうか。ご近所の小さな牧場での一日を写真にしました。
(井下 渉)
<新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止いたしました写真展の会期を変更して開催いたします>
1948年 和歌山県 生まれ
1966年 写真を始める
2015年 デジタルカメラで40年ぶりに写真を再開
2018年 ニッコールクラブ みやこ支部所属で活動中