機能的、性能的には劣るが、やさしい感じの作品となるメカタイプのカメラが好きで、モノクロフィルムをメインに撮影している。デジタルカメラとは違い、ある種の不自由さや不便さはあるが、それもまたいろいろと楽しく、撮影するという行為を自覚させてくれる。
空いた時間に街歩きを行うが、これといったテーマを決めて撮っているわけではない。ある日、ある時、ある場所で、何となく気になる情景に出くわすことがあり、これらに魅かれてパチクリとシャッターを切る。それは、出くわした情景を記録する雑記帳のようなものだ。ただ、見る人がいつまでも眺めていて、さまざまな思いを巡らすことができる、そんな写真が撮れれば良いと思っている。
(安 博久)
1950年 茨城県生まれ
1977年 全日本写真連盟に入会し写真を始める。
1981年 全日本写真連盟茨城県本部笠間撮影会 推薦
1988年 全日本写真連盟茨城写真サロン 推薦
1996年 個展「スケッチ土浦」(土浦市街角ギャラリー)
2001年 茨城県芸術祭会員
2002年 二人展「日常への旅」(水戸NHKすいーとぴあ21)
2006年 個展「里山点描」(ニコンサロンbis21 新宿)
2012年 個展「犬も歩けば」(ギャラリーしのざき)
2016年 茨城県芸術祭委員
2016年 個展「私の尾瀬」(東海ステーションギャラリー)
2018年 個展「ふらり下仁田」(東海ステーションギャラリー)