知人の団体が行っているミャンマーのHIV陽性者を支援する活動を撮影する為、ミャンマー南東部に位置するモン州を訪ねました。そこで出会った二人のHIV陽性女性に、私は強い共感を覚えました。
現地NGOで働くイーイーカインさんは、セックスワーカーとして働かざるをえない女性達をHIV感染から守っています。「女性達がきちんと予防出来るようになった時が一番嬉しい」と話してくれました。
ピューピューエイさんは、母子感染した二人の孤児を育てています。子供達の世話を依頼した自助グループからの支援は途切れ、経済的には苦しい状況ですが、子供達を育てる中で人生の意味を感じられるようになりました。
写真展では、イーイーカインさんに同行して見えたミャンマーにおけるHIV感染の実状、ピューピューエイさんが子供達と家族となる様子、そして何よりも、辛い経験の中から自分の道を見つけ、今を力強く生きる彼女達の姿を伝えたいと思います。
(三木知子)
埼玉県生まれ
2002年-2007年 NHK文化センター日曜写真教室
2007年 現代写真研究所 入学
2007年 初めてミャンマーを訪れる
2013年 Barefoot Doctors Group の活動を撮影する為、ミャンマーのモン州を初めて訪れる。以後、年に2回、モン州への訪問を続けている。
現在、現代写真研究所 土曜ゼミ在籍