今では無人島となった善入寺島(ぜんにゅうじとう)は、四国 徳島県吉野川の中州として日本最大の川の中に存在する島です。善入寺島は吉野川河口(徳島市)から27km西にあり約500haの面積があります。大正4年まで約500戸3,000人の住民が暮らし当時は学校や神社など幾つも存在していました。しかし台風などにより洪水か起こるとたちまち島全体が冠水し作物も家屋も流され人命までも奪われるといった事が繰り返されました。大正5年堤防など改修事業と共に中州は遊水地として島民全員強制退去となり 以後土地改良、道路整備が何度も重ねられ農業地帯として成長を続けています。占用耕作者約500戸関西の台所と言われ野菜など一大供給基地となりキャベツ、キュウリ、ハクサイ、ブロッコリー、水稲など栽培されています。また島内道路は10番、11番札所の遍路道としても利用されています。
四季折々の風景を観ながら過去に島内に住んでいた人たちに思いを寄せて撮影をしました。(河野正晴)
1952年 徳島県吉野川市生まれ。高校まで吉野川市で父・母・弟4人家族で暮らす。
1970年、東京へ。1974年、就職。以後姫路、徳島、香川、岡山、大阪(13年)、東京、名古屋など転勤を繰り返す。(家族は徳島)
2017年、リタイヤ。念願のフリーとなり明石市 吉野川市を拠点として活動している。
現在は、キャッスル大阪支部に所属し代表の宮崎 豊氏に師事し同会員と切磋琢磨している。スナップを中心に撮っている。