私は日常であれ、非日常であれカメラを持ち、自分が美しいと感じたり、何かに気づいた時、シャッターを切ってきた。それは風景であったり、人の在り様であったりと様々である。
後でそれらの写真を見直してみると、自分が撮ったと思っていた物と違うものが写っているとことに気づくことがある。見るということは絶対であると長く思っていたが、どうやらそうでは無いらしい。実は自分の視線は曖昧でとまどっているということに気づいた。
今、写真は私にとっては自分の見たものの確認のツールとなっているような気がする。
私の写真は決して絶景等では無く、決定的瞬間でもない。ただ自分の曖昧な目で見た物、見た光景、見た人々の在り様を確実な物にしたいと思っているだけである。
それぞれの写真に特別な意味は無い。ただ、これらの写真を群れとした時、私のとまどう視線の先にあるイメージが沸き上がるかもしれない。(米戸忠史)
1950年 大阪に生まれる。
1960年 初めてフジペットにて写真を撮る。
30代前半、光芸俱楽部にて写真家岩宮武二氏の指導を受ける。
2001年 須田一政塾大阪にて、写真家須田一政氏の指導を受ける。
2001年 写真展「COOL」開催(GALLERY NADAL OSAKA)
2003年 写真展「SCENE」開催(GALLERY NADAL OSAKA)
2008年 写真展「モノクロームの旅」開催(オリンパスプラザ大阪)
2010年 写真展「モノクロームの旅2」開催(オリンパスプラザ大阪)
2011年 写真展「銀色の刻」開催(Photo Gallery 壹燈舎)
2012年 写真展「モノクロームの旅3」開催(オリンパスプラザ大阪)
2013年 写真展「モノクロームの旅」開催(オリンパスギャラリー東京、オリンパスギャラリー大阪)
2015年 写真展「銀色の記憶」開催(ニコンサロンbis大阪)
2016年 写真展「モノクロームの旅 北欧」開催(オリンパスプラザ大阪)
その他グループ展等多数参加。