私たち静岡支部は結成10年目を迎えました。
そこで「駿河路に暮らす」魅力を全国に発信しようと、大好きなふるさとを「素」に戻った眼差しで、撮影を試みました。
私たちの住んでいる静岡はかつて「駿河の国」駿州と言われ、日本のほぼ中央に位置し、物流・交通の中心、東海道ベルト地帯にあります。さらに風光明媚、雪のほとんど降らない温暖な気候、海や山の幸に大変恵まれた豊かな土地でもあります。坂道も少なく、歴史上でも今川家や家康が好んで住んだ城下町、宿場町であり、その魅力は数え切れません。世界遺産に認定された「富士山」、そこで育まれてきた駿河路の自然文化は私たちの誇りです。窓を開ければ「富士山が見える」は当たり前で、毎日見ていても飽きることがなく、いつもどこからでも、私たちを見守ってくれています。
今を生きる私たちは多くの恵みに感謝し、大げさな言い方かもしれませんが「いつか消え行く時世の証人」としての気概をささやかに感じつつ撮影を重ねてきました。
それは故郷への畏敬の念と共に、写真が趣味でよかったと心から思えた至福の時間でもありました。(ニッコールクラブ静岡支部)
2009年 設立
今回の写真展は、支部員有志の出展によるものです。