2018年11月 6日(火) 〜 2018年11月26日(月) 日曜休館
2018年11月 6日(火) 〜 2018年11月26日(月) 日曜休館
2018年12月20日(木) 〜 2019年1月 9日(水) 日曜休館、12月30日(日)~1月4日(金)休館
人はみんな同じ方向に流れている。同じことを学んで同じ知識をつけ、同じ化粧をして同じ顔になる。同じものを食べ、同じテレビを観て、同じ休日の過ごし方を選び、同じコミュニケーションを学ぶ。社会には基本のラインがあって、そこに沿うように生きることが求められる。ラインから外れようとする者がいれば、周囲の人間からすぐに引き戻され、病院では薬を与えられる。けれど幸福感が得られるとは限らない。
人はみんな隙間を持っている。
他の人が当たり前にできることができなかったり、なぜかいちいち立ち止まってみたくなったり、完成したものを叩き壊したくなったり、知っていて破滅に向かいたくなるとき、ふわっと隙間が開いてその人が見えてくる。その瞬間、私は人の頭の中を覗いてみたい欲望にかられる。
(インベカヲリ★)
1980年、東京都生まれ。写真家。
一般人女性の人生を聞き取り、その心象風景を写真で表現するポートレート作品を撮影。国内外で個展を行っている。事件ノンフィクションをメインに、ライターとしても活動。
2008年、三木淳賞奨励賞受賞。写真集に『やっぱ月帰るわ、私。』(赤々舎)、共著に『ノーモア立川明日香』(三空出版)、忌部カヲリ名義のルポ『のらねこ風俗嬢-なぜ彼女は旅して全国の風俗店で働くのか?-』(新潮社電子書籍)など。2018年、赤々舎より写真と言葉から成るニ冊目の写真集を出版予定。