桜の名所目黒川、花火で有名な隅田川、歌が聞こえる神田川、緑豊かな多摩川、かつては荒ぶる川であった荒川など東京にはたくさんの川があり、そこでは歴史が綴られ、人々の暮らしが息づいています。
東京は太田道灌、徳川家康などが作り上げたまさに“水の都”です。時を経て、現在東京の川は大小取り混ぜて130にも及ぶそうです。自然の流れや人工的に作った流れ。この数だけみても人々と水の関係の深さが窺えます。戦後の高度成長期に都心部の里川は工場の排水や住宅開発などで汚染化されたりしましたが、今は多くの人々の努力の甲斐があって環境整備が進み清流が蘇りつつあります。川は時には牙をむき悪さもしますが、ふだんは人に安らぎをもたらす恵みの場所です。
撮影を重ねて2年、そこで私たちが見たのは目まぐるしく変貌を重ねながらも温かく包み込んでくれる東京の川でした。川沿いの寺社などの寄り道にも新たな発見や出会いがあり、風や音や光を感じながらのカメラ片手の川歩きは至福の時でした。
ご覧いただき、水辺の楽しさや愛おしさを感じていただけましたら幸いです。
ニッコールクラブ 池袋支部
(出展メンバー:井上 榮子、岡本 邦夫、河辺 美男、小林 克明、関 勝子、高橋 定昭、武末 昌子、中島 美智子、橋本 勝彦、畠山 洋二、平野 寿子)
1996年11月 クラブ設立
2001年 第1回グループ展(お台場テレコムセンター)
2003年 第2回グループ展(コニカプラザ)
2005年 第3回グループ展(コニカミノルタプラザ)
2009年 第4回グループ展(ニコンサロンbis新宿)
巡回展 (ニコンサロンbis大阪)
2013年 第5回グループ展(ニコンサロンbis新宿)
巡回展 (ニコンサロンbis大阪)