私は平成23年末、大病を患い入院・手術し、生死の境を経験しました。
幸い退院出来、趣味の写真撮影をデジタルカメラに切り替え、体力・気力の回復をめざすことにしました。
当時は秋穂と山口を結ぶ歴史街道をテーマに撮影していました。
秋穂は瀬戸内海の周防灘に突き出た半島部で、中世末期、戦国大名大内氏の
全盛期の頃は山口の海の玄関口として栄えていました。
秋穂は平成17年10月に近隣の市町と合併し山口市となり10年経過しましたが、合併して良かったと思っていません。
過去と現在を比較するのは困難ですが、町は発展しなければならないし、それに伴い風景等も変わっていくのは当然です。
しかし、この町の人と動物と自然が共存し、微笑ましい光景をいつも見せてくれるのは昔から変わっていないと思っています。
そこで、時代の要請や変化に影響されないものを写し、秋穂の名とともに残しておきたい情景等をまとめようと試みました。 (大平 健一)
1952年 熊本県水俣市生まれ
1976年 長崎大学 大学院 薬学研究科卒業
2010年 4月9日~5月9日 個展「お上使道幻影」(秋吉台フォトギャラリー写創蔵)
2013年 6月25日~7月1日 個展「萩・津和野懐景」(ニコンサロンbis新宿)