名著「日本百名山」の著者深田久弥は、その書のなかで富士山について「それは万人向きである。何人も拒否しない。しかし又何人もその真諦をつかみあぐんでいる」と言っています。「富士山」は、今まで多くの画家、歌人、写真家が会心の作を得ようと取り組み続けるものの果たせぬと思わせる永遠の題材です。
「芸術の源泉」であると誰もが認める「富士山」を写真撮影のテーマとして選び、太陽や月の一瞬の光と千変万化の雲に彩られる名峰富士の姿を、東京都、山梨県、静岡県の各地から約10年間、四季折々に撮り貯めた作品の中から今回40点ほど展示いたします。 (杉村 俊彦)
1946年 富山県生まれ
1994年 48歳の頃、知り合いの写真家のアドバイスを受け花や風景写真を撮り始める。
1997年から ニッコールクラブ会報フォトコンテストに応募開始。
2006年10月 ニコンサロンbisにて個展『心の「富士」・「桜」』を開催。