Nikon Imaging
Japan
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兼子 裕代 写真展APPEARANCE-歌う人

会期

2017年8月 9日(水) 〜 2017年8月15日(火) 会期中無休

10:30〜18:30(最終日は15:00まで)

2017年9月 7日(木) 〜 2017年9月13日(水) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15時まで)

開催内容

「APPEARANCE - 歌う人」は、私が現在住んでいるカリフォルニアのサンフランシスコとオークランドで出会った人々の歌っている姿を撮影したポートレート・シリーズです。人種も世代も異なる被写体たちの「歌う」という表現をとらえることで、ひとりひとりが持つ唯一無二性と、全ての人に通底する平等性を、同時に具現化したいと考えました。
被写体はそれぞれの記憶や経験をもとに選んだ歌を歌いながら、様々な感情を表します。それは極めて個人的であり同時に普遍的でもあります。彼らは、強さと弱さが同じコインの表裏であるように、人前で歌うという勇気を通じて、自らの脆さをさらけ出しているかのようです。
写真は感情という目に見えないものを写すことはできませんが、常に変化する表情の一瞬を捉えます。私は被写体の上に表れる感情の発露、あるいは、そこに垣間見える意識と無意識の狭間を追求したい。なぜなら、表層に浮かび上がるそれら瞬間の表情こそが、見る人の意識に介入し、世代や背景、人種を越えて他者への共感を喚起し得ると思うからです。 (兼子裕代)

プロフィール

兼子 裕代(カネコ ヒロヨ)

1963年青森県生まれ。1987年明治学院大学フランス文学科卒業、2003年米国サンフランシスコ・アート・インスティチュートに留学、2005年同大学院卒業後サンフランシスコおよびオークランドにて活動。
東京国立近代美術館, フォトグラファーズ・ギャラリー(東京)、レイコー・フォト・センター、SFカメラワーク、ヘッドランズ・センター・フォー・アーツ(サンフランシスコ)、フォトグラフィック・センター・ノースウェスト(シアトル)、長崎市立図書館、サンフランシスコ現代美術館、フィラデルフィア美術館など、日本、アメリカ両国で作品を発表する。主な受賞歴に、 サンタフェ・プライズ・フォー・フォトグラフィー(2009)、フィラデルフィア美術館フォトグラフィ・ポートフォリオ・コンペティション(2012)、フォトグラフィック・センター・ノースウェスト・アニュアル・エキシビション最高賞(2017)がある。サンフランシスコ現代美術館、フィラデルフィア美術館、レイコー・フォト・センター(サンフランシスコ)に作品が所蔵される。

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