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荒井 俊明 写真展カムナビ

会期

2020年7月16日(木) 〜 2020年7月22日(水) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

2020年9月 9日(水) 〜 2020年9月22日(火) 日曜休館

10:30~18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

幼少のときに聞いた祖母の言葉が耳を離れない。
山は神聖な場所。そう教えられた。
山間で育った私は、常に山を見て暮らし、山と人の係わりを見てきた。
高木は少なく広葉樹の低木が並んでいた。
子供の遊び場は赤土の山肌か蘖の田んぼ。山が怖いという感覚はなく、祖母の教えで怖いものだと思い込んでいたのだろう。
父母が苗を背負い、山に通っていた意味が分かった頃、濃い緑が山を包んでいた。
山や森は遠い昔から特別な霊場として考えられてきた。その対象は岩であり木であり動物であり、すべてが神宿る場所とされてきた。この世とあの世の境、死者の魂が集まる異界とも言われる。人口の増加とともに荒廃の歴史を繰り返してきた森林。その歴史を思うと、緑に包まれた近年の山こそ健全な姿ではないだろうか。信仰や霊場の意味を考える。
人との繋がりが途絶えた今、再び荒廃が進んでいる。
山に入るのが鳥肌立つほど恐ろしい。今こそそう思う。

(荒井俊明)


<新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止いたしました写真展の会期を変更して開催いたします>

プロフィール

荒井 俊明(アライ トシアキ)

1952年 京都府福知山市生まれ 
1970年 京都市内の映像、写真関係の会社に入社
1971年 初めて一眼レフ(ニコマートFTN)を手にする
1975年 ペンタックス6×7で京都の四季を撮り始める
1984年 ニッコールフォトコンテストの応募を始める
2017年 ニッコールクラブ「みやこ支部」結成

受賞歴
1985年 第33回ニッコールフォトコンテスト第1部ニッコール大賞
2014年 第62回ニッコールフォトコンテスト第1部ニッコール大賞・長岡賞

個展
2016年 「里暦」(ニコンサロンbis大阪、ニコンサロンbis新宿)
2019年 「はしうど」(ニコンプラザ大阪 THE GALLERY)

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