2020年3月25日(水) 〜 2020年4月 7日(火) <<臨時休館>>
2020年4月16日(木) 〜 2020年4月29日(水) <<臨時休館>>
火山活動などの地殻変動によって生成された日本各地の「地獄」と呼ばれる「場所」周辺を撮影したものである。
そこは「地獄」という「解釈」が物語や説話によって持ち込まれ、人の信仰や死生観に大きく関与した。
ただ単に、自然科学的現象として噴煙が噴き出しているところや熱泉をそう呼ぶこともあるが、それぞれで「地獄」という「解釈」が前景化した「場所」が成立している。
とはいえ、「場所」とは、経験する人それぞれの立場や時代によって、様々な意味付けや「解釈」が重ねられていくものだと思う。
私は、実証的な手法によりその「場所」の物語や歴史、自然科学的現象を詳らかにするのではなく、それらを視覚的に受けとめ、それぞれの物語性の濃淡や生成された時代の差異を越えて再配置することで、「地獄」とは別の「解釈(ヴァージョン version)」を示し、「場所」の見方に拡がりを持たせようと試みた。
(宇山聡範)
1976年 大阪府生まれ
【受賞】
2015年 コニカミノルタフォトプレミオ2014 特別賞
2012年 第16回岡本太郎現代芸術賞入選
2010年 ミオ写真奨励賞2009 優秀賞
2009年 トーキョーワンダーウォール2009 入選
【主な個展】
2017年 「white study」 The Third Gallery Aya(大阪)
2016年 「Ver.」 The Third Gallery Aya(大阪)
2015年 「through a window 」 The Third Gallery Aya(大阪)
2014年 「through a window」 コニカミノルタプラザ(東京) 等
【主なグループ展】
2015年 「2014年度 コニカミノルタフォト・プレミオ年度賞受賞写真展」コニカミノルタプラザ(東京) 等