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池田 勉 写真展潜伏 長崎かくれキリシタン今昔

会期

2017年11月15日(水) 〜 2017年11月21日(火) 日曜休館

10:30〜18:30(最終日は15:00まで)

2017年12月14日(木) 〜 2017年12月20日(水) 日曜休館

10:30〜18:30(最終日は15:00まで)

開催内容

1587年(天正15年)に豊臣秀吉は「伴天連追放令」を発布、1612年(慶長17年)に徳川幕府が出した「禁教令」で、多くのキリシタンが過酷な拷問と処刑によって殉教した。宣教師たちは追放され処刑され、やがて日本に神父が誰もいなくなった。こうしたキリシタン弾圧の状況下でもキリシタンたちは信仰を守り、信徒であることを秘めて「潜伏」した。
長い禁教時代、潜伏キリシタンたちは、キリシタンであることをひたすら隠しながら密かに祈り、信仰を承継した。戸棚や納戸の中に祭壇を設け、仏神の姿をしたマリア像に祈りを捧げた。岩陰で祈り、神社を隠れ蓑にして信仰を守った。
潜伏キリシタンが多く居た長崎県西彼杵半島の外海(そとめ)地区は、遠藤周作『沈黙』の舞台でもある。平戸地区の安満岳、中江ノ島、春日集落、根獅子集落など、山中や山間、小さな入江には、潜伏キリシタンたちが暮らした場所、祈りを捧げた場所などが多く残る。
そして、1873年(明治6年)にキリスト教が解禁になり、多くのキリシタンはカトリックに復帰した。が、平戸、外海には解禁後も復帰することなく、潜伏キリシタン独自の祈り「オラショ」を唱える「かくれキリシタン」が、今も存在する。宣教師の不在によって生まれた「オラショ」が、350年以上も綿々と伝承されてきた。その歴史と今を取材した。 (池田 勉)

プロフィール

池田 勉(イケダ ツトム)

1942年長崎県生まれ。 
会社勤務の傍ら長年にわたってアマチュア写真家として活躍し、多くの作品を写真展および写真集などで発表。また、国際写真サロンで入選多数、その他の写真公募展で入賞・入選多数。現在は、全日本写真連盟総本部理事、英国王立写真協会(RPS)日本支部理事、三彩写真会会長を務め、プロ写真家として写真取材活動のほか、写真講師、写真公募展の審査員など後進の指導に当たっている。
日本写真家協会(JPS)会員、全日本写真連盟会員(総本部理事)、英国王立写真協会(RPS)会員
長崎県美術協会会員、長崎市美術振興会会員

●主な写真展
2003~04年「長崎街道」を長崎市出島ホール、他8会場で開催
2008年「肥前ふるさと百景」を長崎県美術館、他3会場で開催
2010年「仏道の行」を長崎県美術館ほか4会場で開催
2012年「日本海の里・佐渡・能登」を長崎県美術館、他2会場で開催
2013年「西海巡礼」を長崎空港2Fロビーで開催
2014年「京洛・近江・丹波」を長崎県美術館、他2会場で開催
2016年「長崎のキリシタン」を長崎県美術館で開催
2016年「西坂への道」を東彼杵歴史民俗資料館、他2会場で開催
2017年「四国の風土と文化」を長崎県美術館で開催
など個展を21回開催

●主な著書
池田勉写真集『長崎街道』(2003年・日本写真企画社)
池田勉写真集『肥前百景』(2008年・日本写真企画社)
池田勉写真集『仏道の行』(2010年・日本写真企画社)
池田勉写真集『六郷満山峯入り行』(2011年・アスカネット)

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