2017年11月 1日(水) 〜 2017年11月 7日(火) 日曜休館
2017年11月30日(木) 〜 2017年12月 6日(水) 日曜休館
ネズミは不思議な生き物だ。身近な動物のようでありながら、その姿を見かけることは少ない。彼らは、どのように暮らしどのように生きているのか。
都心でネズミが増えているという噂をよく耳にする。その真偽を確かめたくなってカメラを手に銀座や渋谷の繁華街をさまよった。
むかしからネズミは人間社会のそばにいた。社会が発展すると物は溢れ、そこはネズミ達にとって宝の山となる。現代の都心も同様だ。
いま、われわれはネズミたちを忌避のフィルター越しに眺め、物理的にそして関心からも彼らを排除している。そのフィルターを外し、ネズミたちの世界に入り込んでいくと必死に生きる彼らの姿が見えてくる。みずからの生をまっとうするため、真剣にひたすらに日々を暮らす。それは他の動物となにも変わらない。
人のそばに居ながら人に馴れることのない、まつろわぬけもの。この「ちかくてとおいけもの」たちの素顔は、みなさんに何を語るだろうか。 (原 啓義)
1970年生まれ。カメラ歴10年。
個展開催歴:過去5回(いずれも、ギャラリー Roonee 247 にて)
2011年5月「野良猫たちの銀座 僕の好きな銀座」
2012年3月「ふたりぽっち -兄妹猫の一年-」
2013年3月「いつも。レフとライムと・・・」
2014年3月「不器用にしか」
2017年2月「ずいずいずっころばし」