「ピクチャーコントロール(Picture Control)システム」とは、輪郭強調、コントラスト、明るさ、色の濃さ(彩度)、色合い(色相)などの画像調整の設定を、対応するカメラやソフトウェアで相互に利用できるニコン独自の画作りシステムです。
オート
[スタンダード]をもとに、色合いや階調をカメラが自動的に調整します。
• 人物を撮影するシーンでは、[スタンダード]に比べて人物の肌を柔らかく表現した画像になります。
• 屋外のシーンでは、[スタンダード]に比べて青空や草木の色が鮮やかな画像になります。
スタンダード
ほとんどの撮影状況に適しています。鮮やかでバランスの取れた標準的な画像になります。
ニュートラル
撮影した画像を積極的に調整、加工する場合に適しています。素材性を重視した自然な画像になります。
ビビッド
青、赤、緑など、原色の色を強調したいときに適しています。メリハリのある生き生きとした色鮮やかな画像になります。
モノクローム
白黒やセピアなど、単色の濃淡で表現した画像になります。
ポートレート
人物の肌がなめらかで自然な画像になります。
風景
自然の風景や街並みが色鮮やかな画像になります。
フラット
シャドー部からハイライト部まで幅広く情報を保持した画像になります。撮影した画像を積極的に調整、加工する場合に適しています。
ピクチャーコントロール「フラット」は、のちにレタッチをする際に使い易い画像を得ることが本来の目的です。そのため、通常の撮影に「フラット」を用いるとコントラストも色乗りも弱く、そのままでは魅力的ではありません。しかし、「フラット」では、本来の目的から「白とび」「黒つぶれ」しにくい特性をもっています。そこで、「フラット」をカスタマイズすることで「白とび」「黒つぶれ」を最小限にしつつ、かつ魅力的な写真になる設定をつくるのです。設定のポイントは輪郭強調・コントラスト・彩度・明瞭度の4点です。
同じ被写体を「スタンダード」とカスタマイズした「フラット」で撮り比べてみましょう。「スタンダード」で撮影した時よりもカスタマイズした「フラット」で撮影した時のほうがヒストグラムの形が右端、左端ともに余裕があり「白とび」「黒つぶれ」が少なくなることがわかります。
01. ボタンを押す
ピクチャーコントロールの一覧画面が表示されます。
02. 設定したいピクチャーコントロールを選ぶ
ボタンを押して設定します。