撮影の新しい可能性を気づかせてくれる、Z 5

TALK:飯野×足立(商品企画)

Z 5 Special Talk Session 5
Z 5 Special Talk Session 5

MOVIE:Z 5 Special Talk Session 5

撮影の新しい可能性を気づかせてくれる、Z 5~ ENO氏作品づくりと企画担当のこだわり 編 ~

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンのZ 5開発メンバー 足立(商品企画)との対談が動画でお楽しみいただけます。

足立:今回Z 5で撮っていただいた作品の中で、横断歩道の写真がすごく好きなんです。めちゃくちゃユニークだなと思ったんですけど、この写真のこだわりを教えていただけますか?

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 足立との対談
フォトグラファー 飯野匠紀氏の作品
© 飯野匠紀

飯野:グラフィック的なものが好きで、横断歩道は上から見ると記号的に見えてもともと好きでした。撮るときは「どこにどういう人が来たら」、もっと言うと「どういう色の人が来たら」と考えます。どのポジションにいるのがベストなのかを想像しながら、さらに「影がどう落ちるから人がどこにいたらいいか」というのがこだわりのポイントです。
誰が通るかわからないので、「赤の服がいい」と思っていても青の服のときも撮って、それを比較してですね。

足立:構図がイメージの中にあって、そこに人が入ってきたときに偶然性が出てきて…。結果として面白いものが仕上がってくるという流れなんですね。

飯野:でも、だいたい裏切られるんですよ。

足立:その「裏切られる」のは、面白いものなんですか?

飯野:面白いです。想像は、基本的に超えてくるので!

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 足立との対談
フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 足立との対談

足立:ワクワク感があるんですね!
今回Z 5で撮っていただいて、「Z 5だからこそ撮れた」ところってありますか?

飯野:僕自身、新しい発見をさせてもらいました。
F6.3でものすごくぼけたり、ISO3200でしっかりディテールが出たり、クリエイティブピクチャーコントロールを使ってみたり。いろんなことに気づかせてくれるカメラでした!

飯野:このZ 5を作る中でいろんなプロセスがあったと思うんですが、葛藤だったり、最初から最後までこだわったところなどをぜひお聞きしたいです。

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 足立との対談

足立:それはもう、いろんな葛藤がありまして…。
その中で、最初から最後まで意識していたことがありました。ファンミーティングでいろいろお話をさせてもらった男子高校生がいて、彼の存在を実はすごく意識していたんです。
彼のような人が大人になって「より写真を好きになってくれた」ときに、Zシリーズの中に「確実にニコンユーザーでい続けていただくためのミラーレスが欲しい」というのはすごく考えていましたね。
Zシリーズで「6」「5」という位置づけがあって、コストダウンの話はどうしても出てきてしまうんですが、僕としてもチームとしても「コストダウンだけしました」というモデルにはしたくなくて…。「ニコンとしての道具のこだわり」は可能な限りフルで入れたいということを思って、製品に落とし込んでいったんです。

飯野:足立さんの高校生とのお話を知らずに、使ってみた最初の感想が「どこにでも持っていけるコンパクトデジタルカメラのような感覚のフルサイズで、ライトユーザーの方にすごくいいな」だったので…。お話を聞いてそのことが伝わってきて、すごいなと思いました!

飯野:そういうストーリーがあるからこそ、「想いがこもっているカメラなんだ」ということを伝えやすいですし、僕も若い方たちにオススメできるなと思いました。

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 足立との対談

足立:ありがとうございます!
最初から感じ取っていただいていたので、すごくうれしいなと思いました。
これからもぜひZ 5で写真をいっぱい撮っていただいて、より楽しい写真ライフを送っていただければと思います!