「あ!」という、撮りたい瞬間に応えてくれる

TALK:飯野×今水(デザイン)・足立(商品企画)

Z 5 Special Talk Session 1
Z 5 Special Talk Session 1

MOVIE:Z 5 Special Talk Session 1

「あ!」という、撮りたい瞬間に応えてくれる~ First impression、デザインと使い心地 編 ~

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンのZ 5開発メンバー 今水(デザイン)、足立(商品企画)との対談が動画でお楽しみいただけます。

足立:今回、Z 5のカタログ制作を通して作品を撮影していただきましたが、その中で特に気に入っているものはありますか?

フォトグラファー 飯野匠紀氏の作品
© 飯野匠紀

飯野:東京タワーと人の写真ですね。
これは、もともと予定になかった写真で…。
この建物では夜景撮影をしていたんですが、夜景だけだと単調で、もうちょっとアクセントを入れたいと思っていました。 予定の撮影が終わって帰ろうとしたときに、フレームが絵画の額縁っぽいところを見つけて、一緒にいた人に立ってもらって撮った写真なんです。自分らしく撮れた1枚ですね!

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 今水、足立との対談

今水:飯野さんの作品は、グラフィカルな感じがあって。色と構図のそれぞれのコントラストが印象的で、作品を見ていて「デザイン」のバックグラウンドを感じました。

飯野:ありがとうございます!

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 今水、足立との対談
Z 5とキットレンズNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3

今水:実際に Z 5 を使っていただいて、デザインや使い心地はいかがでしたか?

飯野:今回、キットレンズの24-50mmをメインで使いました。僕がいつも使っている望遠レンズと比べると、レンズが付いていないくらいに軽くて! 東京タワーの写真のように「あ!」と気になったときに、さっとバッグから出して撮れるのは、ストリート撮影で助かります。

今水:表現者の方にとって、インスピレーションを感じたときに「カメラを持っている」ということが一つ大きい価値だと思うので、Z 5ではレンズを含めて「小型軽量」を目指して企画開発をしています。
特にデザインの部分では、飯野さんがお持ちのZ 7同様の操作感や使い勝手を惜しげもなく踏襲していこうと。実際に使っていただいて、シャッターフィーリングや背面の操作部材の使い心地は遜色なかったと思うんですよね。

飯野:ファインダーをのぞいていて、Z 7と何が違うのかわからなかったです。
撮った後にパソコンに移して見たら画素数が違うのはわかるんですけど、のぞきながら撮っているだけでは、何も気づかないレベルでした。

足立:実は、Z 7/Z 6をほぼ踏襲してファインダーを作っています。
ここは非常にこだわった部分で…シリーズのクラス分けがある中で「ファインダーをどうする?」という議論もあったんですが、やっぱり「その時々の最高のものを入れたい」という気持ちが強かったんです。

今水:「使いやすい」のは当たり前で、その先の「使っていて心地いい」「気持ちいい」という“感性品質”こそが、ニコンが考える道具としての進化だと考えています。撮影していて気持ちいいと、「どんどん撮りたい」と次の撮影へのモチベーションになると思うんですよね。
操作部材やボタン一つとっても…ラバースイッチを全部入れているんですけど、“しっとり”して何とも言えない心地よさがあるんですよ。Z 5ではそこを惜しげもなく、絶対に妥協しないところでした。

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 今水、足立との対談

飯野:「気になるところがない」のは、すごいかもしれないですね!
ボタンの感触とかシャッター音とか、「嫌だ」と思うところがないというか…気にならない。
細かいことかもしれないですけど、押し心地だったり質感だったり。音もそうですけど、そういうことを全部考えられているんですね。

今水:「使っていて違和感がない、気になるところがない」というのは、すごく理想的な状態だと思っていて、撮影に集中できていることなのかなと思うんですよ。

飯野:そうですね!

今水:僕らとしては、いかに使い手の方が被写体に向かって集中できるか、没頭できるか…をしっかりサポートしたいという想いでやっています。

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 今水、足立との対談

足立:使い勝手の一つとして、電池の持ちはいかがでしたか?

飯野:基本的には気にならないんですけど…。
東京タワーの撮影もそうでしたが、長時間露出で撮っているとファインダーもライブビューも電池を消費すると思いますし、星の撮影でずっとカメラを回しているときもあるので、そういうときには気になりますね。

今水:実はZ 5から、モバイルバッテリーのUSB給電に対応するようになりました。

フォトグラファー 飯野匠紀氏とニコンZ 5開発メンバー 今水、足立との対談

足立:給電しながら撮影するとバッテリーの持ちが劇的に改善して、長時間露出もそうですし、タイムラプスや動画撮影でも電池残量を気にすることなく、撮影することができるんです。
バッテリー自体も新しく、撮影枚数が約2割増えてスタミナはかなり強くなっています。このバッテリーは、Z 7/Z 6にも対応しています。

飯野:それはありがたいですね!