NIKON

カニの甲羅の星粒

かに座の甲羅にあたる所に、ぼやっとした光茫があります。西洋では「ビーハイブ(蜂の巣)」と呼ばれ、中国では死んだ人の魂が天に昇る場所だと考えられていました。この光茫の正体は500個以上の星が集まった散開星団M44(プレセペ星団)です。肉眼でもいくつかの星が見えますが、双眼鏡では100個以上の星を数えることができます。カニの甲羅のγ、δ、η、θ星からなる四角形は4.5度ほどの大きさなので、一般的な7×50mmの双眼鏡の視野では少し窮屈な印象です。その点、視野が広くシャープな星像を結ぶWX双眼鏡なら、M44の星粒を数えながら、かつて「積尸気」や「ビーハイブ」と呼ばれた光茫を眺めることができます。

  • 一般的な7×50の視野(実視界7°)
  • WX10×50 IF の視野(実視界9°)
  • WX 7×50 IF の視野(実視界10.7°)

かに座写真撮影:高岡誠一

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