人と生き物が微笑む場所
ニュージーランドの好きなところ。それは、人と生き物の近さだ。もともと人口が少ないというのも一因だとは思うが、大きな都市のすぐそばに野生の動物や鳥たちのコロニーがある。自然をリスペクトし、自然と共存していきたいという思いが、この地の人々のDNAに刻まれているのだろう。人間が暮らす町のすぐ隣に、ニュージーランドの貴重な固有種たちが堂々と暮らしている。イルカは港の浅瀬でのんびり泳ぎ、アシカやオットセイは海辺に来る人間を観察し、ペンギンはサーフィンのポイントにプカプカ浮いていたりする。ストレスなく暮らす生き物たちは、いずれも穏やかでいい表情をしている。ここでは、大地と海の恵みはすべての生き物に平等に与えられる。われわれが必要以上に求めなければ、人と生き物たちは、ともに笑顔で豊かに生きていける。ニュージーランドでそれを実感できたことが、何より嬉しかった。
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