- 3月4日SEASON 3 Vol.3 「この惑星の色」を公開いたしました。
自然の中を自由自在に動き回り、存分に撮影しまくるためには、機材は軽く小さいほどいい。
しかしこれまでは、“小さい”=“性能もそれなり”、という方程式があり、僕のように写真展で大伸ばしにすることがある者には、大きいカメラで撮影することが当たり前だった。
しかし新しく登場したZ 7は、データ量が大きいだけではもちろんなく、超高画質撮影のための飛び切り優秀なカメラなのだ。
僕も発売されるなり使いはじめ、6月頭に発表した写真集「 PLANET of WATER 」の表紙をはじめ、すでに何点もの気に入った写真を、僕はこのZ 7で撮影し、今も一緒に自然の中に出かけている。
カメラを持ち運ぶのが億劫になったり、取り回しが面倒になったりしたらネイチャーカメラマンもおしまいだと考えてきたが、これでまだまだ行けそうだと思えた。
頼もしい相棒が加わって嬉しい。
Zシリーズに、新しいレンズ14-30mmが加わった。超広角ズームレンズであるにもかかわらず、フィルターをそのまま取り付けられる嬉しいコンパクト設計だ。
広い空や生き物のいる大地を、PLフィルターを付けてドーンと強く撮影するのが大好きな僕にとって、使い始めるやいなや、あっという間にもっとも頻繁に使うレンズになった。
Zシリーズのレンズは、以前にも増して周辺までさらにシャープになり、f値を開放にして安心してバシバシ撮れるのがとても嬉しい。
Z 7ボディーと14-30mmのコンパクトな組み合わせのお陰で、自然界により近くなった気がする。
なかなか行くことのできない場所に僕が行って、なかなか見ることのできない地球の表情を撮ってきて多くの方に見てもらう、というのが僕の仕事だと思っている。雑誌の見開きで掲載されたり、時には数メートル幅の垂れ幕に印刷して展示されたりもする。それでもなるべく地球の質感まで手に取るように分かってもらいたいので、常にできるだけ高画質で撮影するようにしている。
Z7は、超高画質なだけでなく、Zマウントレンズの誕生でこれまでとは別次元の画質で写すことが可能になった。秘境と街とを結ぶ小さなマシンに地球をそっと封じ込め、そのまま街にもって帰る。そんな感覚をもったのは初めてだ。小さく頼もしい相棒との旅は、これからもいろんな意味で進化していくだろう。
高砂淳二
写真家。1962年、宮城県石巻市生まれ。
ダイビング専門誌の専属フォトグラファーを経て1989年に独立。世界中の国々を訪れ、海の中から生き物、虹、風景、星空まで、地球全体をフィールドに撮影活動を続けている。著書は、最新作の「PLANET of WATER」(日経ナショナルジオグラフィック社)をはじめ、「night rainbow ~祝福の虹」「LIGHT on LIFE」「ASTRA」「虹の星」「Children of the Rainbow」「free」「BLUE」「life」(以上小学館)、「Dear Earth」「そら色の夢」「南の夢の海へ」(以上パイインターナショナル)、「クジラが見る夢 ~ジャック・マイヨールとの海の日々~」(共著・七賢出版)ほか多数。ザルツブルグ・ミュージアム、Nikon THE GALLERY、渋谷パルコ、阪急百貨店、大丸百貨店など写真展多数開催。2008年には、外務省主催・太平洋島サミット記念写真展「Pacific Islands」を担当。海の環境NPO法人“OWS”理事。自然のこと、自然と人間の関係、人間の役割などを、トークショーや、テレビ、ラジオ、雑誌などを通して幅広く伝え続けている。
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