COOLPIX P1000
実践テクニック
- いくつかのポイントをおさえれば、撮影レベルは格段に上がります。COOLPIX P1000の各種設定を理解して、実践を重ねましょう。本ページでは、RAWファイルの現像作業も紹介します。
面積が大きい月や太陽は、ほとんどの場合、AF撮影が可能です。適した設定を覚えて効率よく撮影を進めましょう。
月を撮影する場合は、無限遠付近でピントを合わせる「遠景AF」が便利です。
月齢や構図によって月が画面のどの位置に来ても、
ターゲットファインドAFにしておくとAF撮影できる確率が高まります。
木星や土星などの面積が小さい天体はAF機能がうまく働きません。MF撮影にトライしてみましょう。
フォーカスモードセレクターがMFの時は、コントロールリングで細かいピント合わせができます。
●リモコン ML-L7でもMFのピント合わせができます。
三脚、赤道儀を用いた撮影では、シャッターボタンを押した際の振動を避けるため、リモコンやリモートコードがなければセルフタイマーで撮影すると安心です。COOLPIX P1000では、シャッターがきれるまでの秒数を10秒、3秒より選択可能。三脚などを使用する超望遠撮影では、まず3秒で試してみて振動が収まっていれば3秒に、もし3秒では振動が残っているような場合は10秒にしましょう。
COOLPIX P1000では、セルフタイマー撮影後、セルフタイマー設定は解除されます(初期設定)。月や惑星のように継続してセルフタイマーで撮影する場合には、下記設定を行ってください。
●月モードで撮影後、セルフタイマー設定は3秒となります。
COOLPIX ピクチャーコントロールを使えば、被写体の状況や撮る人の好みに合わせて、コントラストや色調をコントロールできます。
撮影時にRAWファイルで記録をしておけば、ホワイトバランスや露出補正などの設定を撮影後に編集可能。
撮影に慣れてきたら現像作業にもこだわってみましょう。
下記の3ポイントを参考にして、撮影画像の現像にトライしてみましょう。
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色の調節
全体の色の調節はホワイトバランスを用いて行うのが簡単です。マニュアルホワイトバランスなどいろいろなアプローチがありますが、色温度を用いるのが分かりやすいでしょう。
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階調の調節
ハイライトからシャドウに至る階調の調節はピクチャーコントロールの選択と、必要があれば詳細設定を用いると簡単です。もっと細かく調節したい時はトーンカーブで処理します。
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シャープネスの調節
細部のメリハリは、ピクチャーコントロールの輪郭強調などで調節します。輪郭強調を強くするとメリハリはつきますがノイズも目立ってくるので、バランスがポイントです。
Check!
COOLPIX
P1000では、画質設定で記録ファイル形式にRAWを含む設定を選択した場合は、
焦点距離3000mm相当以下の光学ズーム領域での撮影が可能です。
惑星撮影などで3000mm相当を超える電子ズーム領域を使用したい場合は、記録ファイル形式にRAWを含まない設定を選択してください。
●焦点距離は35mm判換算です。