太陽を撮影しよう
- 太陽は、しっかり減光すれば比較的簡単に撮影できます。毎日変化する黒点が写せるのが魅力。適切なフィルターを用意してトライしましょう。
適切に減光せずにレンズを太陽に向けないでください。カメラを破損する恐れがあります。
双眼鏡や望遠鏡で絶対に太陽を見ないでください。目を痛めたり、失明したりする恐れがあります。
適切なNDフィルターをレンズに装着して、光量を1/100000以下に減らすことがポイントです。適切に減光しないままレンズを太陽に向けると、カメラのイメージセンサーを破損する恐れがあります。
市販のφ77mm天体用NDフィルターD5(1/100000)または一般写真用NDフィルター複数枚を使用します。
ND400を2枚重ねれば:1/400×1/400=1/160000
ND400を1枚とND16を2枚の合計3枚を重ねれば:1/400×1/16×1/16=1/102400
となり、いずれもちょうど良い光量になります。
絞りは、できるだけ大きな口径を使って高い解像を得るため開放に設定します。
露出の調節は絞りの設定変更で行わず、ISO感度とシャッタースピードで行いましょう。
ピント合わせ:AFで合わせることができます。
露出時間:露出モードをマニュアル(M)にし、テスト撮影をして決めます。
ISO感度:最低感度(100)に設定します。
ピクチャーコントロール:モノクロ
太陽はカラフルな被写体ではないので、モノクロにするとすっきりした画像が得られます。
最終的に暖色系に仕上げても良いでしょう。
RAWファイルで記録しておけば、NX Studioで詳細にわたって画質を調節できます。
太陽の表面に見える黒点は11年周期で増減しており、次のピークは2025年頃と予想されています。
また黒点は1日で大きくなったり小さくなったりするので、晴れれば毎日撮影することで変化を確認できます。
RAWで撮影しておけば、NX Studioで画質を調節する際に、ピクチャーコントロールでモノクロームを選択した上で調色を楽しむことも可能です。
-
調色 セピア
-
調色 なし
- NDフィルター:ND400+ND16+ND4で1/25600に減光
- カメラ:COOLPIX P1000
- 焦点距離:約2000mm相当(35mm判換算)
- 撮影モード:マニュアル、1/2000秒、f/7.1
- ホワイトバランス:オート1
- ISO感度:100
- ピクチャーコントロール:モノクローム、コントラスト +3、調色 セピア(左)、なし(右)
- 画質:RAW(NRW)