木星、土星を撮影しよう

  • P1000製品イメージ
  • はるか彼方にある惑星も、比較的大きく見える木星や土星などは撮影知識とテクニックをつかめば撮影することができます。各種設定に少しづつ慣れていきましょう。

01 木星を撮影しよう 01 木星を撮影しよう

木星は太陽系最大の惑星で、縞模様が見えるのが特徴です。その縞は、木星の雲に由来します。COOLPIX P1000で撮影すると大気の状態が良ければ、2本の縞を写しとれます。また、ガリレオ衛星の撮影についても紹介します。

木星本体を撮影する 木星本体を撮影する

  • 作品A
    作品A
  • 木星を、電子ズームを用いて約12000mm相当で撮影すると、この位の大きさに写ります。縞模様などの淡い模様をしっかり写しとるには、コントラストは高めの設定が良いです。一方、輪郭強調を強くするとノイズが目立つので、輪郭強調は弱めがおすすめです。

    ●焦点距離は35mm判換算です。

  • 作品B
    作品B
  • 木星は約10時間で自転しているので、木星表面にある大赤斑がこちらを向いていれば、写しとることができます。ピクチャーコントロールで、コントラストだけでなく彩度も上げると、赤い色を強調することができます。

木星とガリレオ衛星を一緒に撮影する 木星とガリレオ衛星を一緒に撮影する

  • 木星とガリレオ衛星
  • ガリレオ衛星は、木星の周りを回っている約6等級の明るさの衛星4個につけられた名前です。位置が変化するために継続的に撮影したい被写体で、焦点距離は衛星の広がりを考慮の上、この作品では電子ズームを用いて約8400mm相当で撮影しています。
    微動装置付きの赤道儀があると、フレーミング、構図の決定が快適になります。

    ●焦点距離は35mm判換算です。

02 土星を撮影しよう 02 土星を撮影しよう

土星は輪を持っているという独特な姿がとても印象的な天体です。撮影条件が良ければ、輪の外側(A環)、と内側(B環)の明るさの違いまで分かる画像が撮影できます。

  • 土星

    2018年7月撮影

    土星

    2023年8月撮影

  • 電子ズームを用いれば、約12000mm相当でこのような大きさの土星を撮影できます。開放F値8で速いシャッタースピードがきれるため、大気の影響が比較的少ない土星像が得られました。
    土星は輪の傾きが変化し、2025年には輪が真横になるので、継続的に撮影するのも楽しみ方のひとつです。

    ●焦点距離は35mm判換算です。

ヒント 土星撮影のヒント

土星は木星よりも暗くスローシャッターになる傾向がありますが、速いシャッタースピードにしたい場合は、ノイズに気を付けながらISO感度をやや高めに設定しましょう。

惑星撮影 共通のヒント 惑星撮影 共通のヒント

撮影した画像で木星の縞模様や土星の輪がはっきり見えないときは、ピントの精度、ブレや大気の揺らぎの影響が考えられます。数多く撮影して良い画像を選択するか、大気の条件の良い時にトライしましょう。