カメラで描く、独自の景色。世界の人たちを魅了する梶原ワールド

モデルは我が子、色の構成は妻のアドバイス。家族で作品を創り上げています

「風に吹かれて、、」

山口県の秋吉台国定公園。
広大なカルスト台地にどこまでも続く一本道は、映画のワンシーンを思わせる。
googleマップの航空写真でこのロケーションを確認し、撮影に出かけた。

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「猫と瀬戸内海」

瀬戸内海に浮かぶ小さな島、男木島は猫がたくさんいて、
穏やかな瀬戸内海を猫と一緒に眺める事が出来る。

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「逆さ富士」

河口湖の湖畔。
条件がそろえば、水面が鏡のようになり雄大な富士山を映し出してくれる。
水面ギリギリの位置から無理な姿勢で撮影したが、水準器を使い水平を保つことができた。

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「阿蘇の大自然」

熊本県の阿蘇
自然が作り出した広大な景観は台地の力強さを感じられる。
ほぼ正面から太陽をとらえているがゴーストも抑制されている。
アンダー気味に撮って現像時に明るく起こしているが、白飛びや黒つぶれなどもなく、諧調もかなり豊富な印象。

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「紅葉の絨毯」

岡山県真庭市の徳山神社。
もみじと銀杏が隣同士で並んでおり秋になると二色の色合いになりグラデーションの絨毯を作りだしてくれる。
もみじと銀杏を正面から撮る人は多いが、あえて枝の裏側から撮影。
あいにくの曇り空だったものの、葉の色を鮮やかに描写することができた。

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「廃線跡のトンネル」

兵庫県西宮市の武田尾廃線跡。
かつて蒸気機関車が通っていたトンネル。
現在はその面影を残しつつハイキングスポットとして知名度をあげている。
以前訪れた時、「この場所は水溜りに映った景色がきれいだろう」とイメージしていて、あえて大雨のタイミングで撮影をしに来た。

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「魚をさがす遊び」

滋賀県米原市の地蔵川。
日本百名山の一つ伊吹山周辺の湧き水を水源とするこの川は、とても清らかでたくさんの小魚を見つける事ができる、そのワンシーンを切り取った一枚。

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「夏雲」

山梨県笛吹市の八代ふるさと公園。
暑い日の昼下がり、空に浮かぶ入道雲は刻々と変化し見るものを楽しませてくれる。

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「ウユニ田んぼ」

地元の田んぼ。
たまたま家を出るとオレンジの雲が流れていて……。急いで子どもを呼んで撮影。
なんでもないただの田んぼでも水が張られるとたちまち鏡のようになりアートのような世界が広がる。

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作品作りは家族全員で

「まるでアニメの世界のようで素敵ですね」
海外の方からこんなコメントをいただくことがあります。Instagramが私のアカウントを公式に紹介してくれてから、国内外にかかわらず随分とフォローしてくれる人が増えました。もちろん褒めていただけるのはとても嬉しいのですが、「誰か」や「何か」の作風を意識して撮るようなことはありません。あくまで実際の風景を前にして、湧き出てくるイメージに近づけるように撮影しています。
写真を始めたきっかけは、子どもの写真を撮りたかったからです。それまで特にカメラを趣味としてきたわけではなかったので、まずはニコンの一眼レフのエントリー機からスタートしました。
5〜6年ほど前にInstagramを始めた当初は、投稿していた写真も我が子の笑顔などでした。その後趣味で登山を始め、自然と触れ合う機会が増えるあいだに風景の撮影へ興味がいくようになり、さらにその風景に子どもをマッチングさせたらどうなるだろうと……。それが現在の作風の出発点となりました。
撮影は大抵週末に家族全員で出かけます。モデルである子どもたちはもちろん、妻も写真が趣味なので、二人で協力しています。場所が決まった時点で、妻にどのような場所であるかを説明し、その景色に合うような服や小物を用意してもらいます。私の作品は「赤の使い方が印象的」とよく言われますが、実は妻のアドバイスに寄るところが大きいのです。
私の作品を、女性が撮影しているのだと思っている方も多いようです。おそらく妻の感性も作品に反映されているからでしょう。

山梨は盆地なので入道雲が出やすいことは知っていた。雲が良い形になるまで、子どもたちを遊ばせながらシャッターチャンスを待っていた。

風景を魅力的に描くために、重視していること

私の写真のテーマは「風景」です。子どもとの組み合わせに物語性を感じる人もいるかもしれませんが、いかに目の前の景色を私なりに魅力的に描くことができるかが関心事になっています。
そのために重要と考えていることの一つは構図。大きな構成、ポイントを置く位置、視線の誘導など、独学ながら構図には神経を使っています。
広々としたロケーションの撮影時には、奥行き感を大切にしています。それには何キロ先までもきっちりと描写できるレンズ性能が必須。その点ニコンのレンズやカメラは私のイメージに近い画を出してくれるので、満足しています。
事前調査も重視しています。事前に現地へ行けるようであれば行って状況を確認しておくことはもちろん、その土地の特徴や気象状況などについてもできるだけ調べています。撮影のタイミングの良さを褒められることも少なくありませんが、偶然に任せるのではなく、せっかくの撮影機会を活かすための準備は可能な限り行っています。
また撮影場所の選定ですが、住んでいる岡山からアクセスしやすい範囲で気になる場所を、ネットの情報やGoogleマップの航空写真、ストリートビュー等で確認し決定しています。

日本百名山の一つ伊吹山周辺の湧き水を水源とする地蔵川。「梅花藻(バイカモ)」の生育地として有名な川だが、あえて 美しい水中花ではなく、この画にこだわって撮影をした。

ちなみに有名な撮影スポットに行っても、誰もが撮るような撮影ポイントにカメラを向けるとは限りません。むしろ現地で自分なりの撮影ポイントを探しています。情報に囚われなければ新鮮な視点を発見できたりするものです。

さらにカメラの設定で、よく行なっていることが2つほど。
一つにはアクティブDライティングの設定を「より強め」にしていること。自然の豊かな色の変化をできるだけ作品に反映したいという考えからです。
もう一つはピクチャーコントロール設定。風景を撮る場合でも「ポートレート」で撮っています。「風景」設定で撮ることもありますが、「ポートレート」の方が私のイメージに近い明るさになるからです。

想像を超えていたミラーレスカメラの使いやすさ

ミラーレスカメラの評判も聞いてはいましたが、この数年使っていたD750に満足していたので購入するつもりはありませんでした。たまたまZ 6を試すことのできる機会があり使ってみたところ、「これはすごい!」と感激して……。
なによりファインダーを覗いたら、そのままの色合いがでる。設定もファインダーを覗きながら行えますし。これまでの光学ファインダーでは、イメージに近い色を出すために何枚か試し撮りをしなければなりませんでした。それがなくなり、撮影がずいぶんと楽になりました。
また構図をイメージに近づけようとすると「水面ギリギリに構えなければ撮れない」といった難しい状況での撮影になってしまう場合もあります。ミラーレスカメラは軽量なので、多少きつい姿勢でも片手でカメラをコントロールできる。助かっています。
それからダイナミックレンジの広さ。微妙な階調もさらに豊かに表現されるようになったように感じます。
また、ここまで揃えてきたF マウントのレンズが随分あるのですが、マウントアダプター FTZを使用することで、すべてのレンズが以前のカメラで使っていた時のように問題なく活かせています。
今では撮影に持っていくのは、ほぼZ 6です。
ミラーレスカメラに変えて、私にとっては良いことしかありませんでした。

カメラと出会い、世界が変わった

カメラを始めてから、世界の見え方が変わったように感じています。毎日見ていたはずの田んぼや雲がとても魅力的に映るようになり、これまで気がつかなかったものに気がつけるようになりました。
私の作品を見て「今後個展は?」と尋ねる人もいますが、これまでの表現活動の形を変える予定はありません。
毎週のように家族で出かけ、家族と共に作品を作り、約15万人のInstagramのフォロワーの人たちと感動を分かち合う。しばらくはそんな日々を続けて行きたいと思っています。

梶原 憲之(かじわら のりゆき)

フォトグラファー 岡山県在住 1987年生まれ
子ども達の成長を記録する為に一眼レフカメラを購入、子どもの日常的な写真を撮る傍ら風景写真を撮り始め写真の魅力に惹かれる。現在は風景写真の中に子どもがいるという撮影スタイルでInstagramを中心に活動している。

受賞歴
アサヒカメラ×東京カメラ部「日本の47枚」フォトコンテスト2019 香川県枠
東京カメラ部10選2019

「風に吹かれて、、」

山口県の秋吉台国定公園。
広大なカルスト台地にどこまでも続く一本道は映画のワンシーンを思わせる。googleマップの航空写真でこのロケーションを確認し、撮影に出かけた。

「猫と瀬戸内海」

瀬戸内海に浮かぶ小さな島、男木島は猫がたくさんいて、
穏やかな瀬戸内海を猫と一緒に眺める事が出来る。

「逆さ富士」

河口湖の湖畔。
条件がそろえば、水面が鏡のようになり雄大な富士山を映し出してくれる。
水面ギリギリの位置から無理な姿勢で撮影したが、水準器を使い水平を保つことができた。

「阿蘇の大自然」

熊本県の阿蘇
自然が作り出した広大な景観は台地の力強さを感じられる。
ほぼ正面から太陽をとらえているがゴーストも抑制されている。
アンダー気味に撮って現像時に明るく起こしているが、白飛びや黒つぶれなどもなく、諧調もかなり豊富な印象。

「紅葉の絨毯」

岡山県真庭市の徳山神社。
もみじと銀杏が隣同士で並んでおり
秋になると二色の色合いになりグラデーションの絨毯を作りだしてくれる。
もみじと銀杏を正面から撮る人は多いが、あえて枝の裏側から撮影。
あいにくの曇り空だったものの、葉の色を鮮やかに描写することができた。

「廃線跡のトンネル」

兵庫県西宮市の武田尾廃線跡。
かつて蒸気機関車が通っていたトンネル。現在はその面影を残しつつハイキングスポットとして知名度をあげている。
以前訪れた時、「この場所は水溜りに映った景色がきれいだろう」とイメージしていて、あえて大雨のタイミングで撮影をしに来た。

「魚をさがす遊び」

滋賀県米原市の地蔵川。
日本百名山の一つ伊吹山周辺の湧き水を水源とするこの川は、とても清らかでたくさんの小魚を見つける事ができる、そのワンシーンを切り取った一枚。

「夏雲」

山梨県笛吹市の八代ふるさと公園。
暑い日の昼下がり、空に浮かぶ入道雲は刻々と変化し見るものを楽しませてくれる。

「ウユニ田んぼ」

地元の田んぼ。
たまたま家を出るとオレンジの雲が流れていて……。急いで子どもを呼んで撮影。
なんでもないただの田んぼでも水が張られるとたちまち鏡のようになりアートのような世界が広がる。

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