NIKKOR ZMC 105mm f/2.8 VR S
ひと際美しいボケと
高い解像が目を奪う
- 色にじみや縁に色づきがない美しいボケ
- 無限遠から等倍までの高い解像性能
- 4.5段※の手ブレ補正効果を発揮するレンズシフト方式VR機構を内蔵
- アルネオコート、ナノクリスタルコートによるゴースト、フレアの低減
- 新開発の小径・高トルクSTMによる高精度なAF
- CIPA規格準拠。手ブレ補正機能「ノーマル」の場合。手ブレ補正効果は、撮影距離が短くなるほど減少します。
「異世界への入り口がここにある」
マクロ撮影で大切にしていることは没入感。ファインダーを覗いた瞬間、そこに広がる情景にどこまで夢中になれるか、場所や時間を忘れてしまうような感覚になれるかどうか。今回の撮影で驚いたのは、撮影に出かけた私が、数時間経っても家から10mも進んでいなかったこと。それほどに、ファインダー越しの異世界は美しかった。身近に咲いている花たちがこれまで知らなかった表情を見せる。そして、このレンズは人には創り出せない造形美を余すことなく高解像に描き、さらに光と色が溶けだすように変化する美しいボケで表現を深めてくれた。かつてない心地よい没入感をこのレンズは与えてくれる。
写真家長瀬 正太(ながせ しょうた)
1975年大阪府生まれ、現在群馬県を拠点として活動を展開。心あたたまる草花のマクロ写真や絵画のようにも見える風情ある風景写真を撮影。国際的な写真フェスティバルへの招待や国内での企画展示なども多く、繊細な和紙印刷技術にも定評がある。打ち上げ花火を独自の撮影法で捉えた火の鳥写真など新しい表現にも挑戦している。
カエデの葉を仰ぎ、あえて太陽を構図に入れて撮影。瑞々しい若葉がシャープに描かれている。通常、この状況ではフレアやゴーストで解像感は落ち、いたる所に色収差が強く出てしまうのでシャッターはきらない。だがナノクリスタルコートとアルネオコートによる高い逆光耐性がこの情景を私のものにしてくれた。
NIKKOR Z Technology
本レンズに搭載の注目テクノロジー
徹底した色収差補正と高い解像力
色収差を徹底的に抑制し、玉ボケの縁の色収差も抑えた美しいボケ。そして、絞り開放からマクロ撮影に求められる圧倒的解像感を画像周辺部まで実現しています。
優れたフォーカス性能
新開発の小径・高トルクSTM(ステッピングモーター)と「マルチフォーカス方式」により、高速かつ高精度なAFを実現。またMFでもフォーカスの送り量を細かく調整して思い通りにピント合わせができます。
本格的な動画性能
フォーカシング時にピント位置の移動に伴って画角が変化する「フォーカスブリージング※」の抑制や、静粛なレンズ操作とAF駆動など、動画撮影への数々の配慮が施されています。
- マイクロレンズの特性上、被写体とレンズの距離によってはブリージングが目立つ場合があります。
ブルーモーメントと呼ばれる、あたり一面が青い光に包まれる早朝や夕刻。以前からこの時間帯でのマクロ撮影に何度も挑戦していた。開放F値2.8という明るさと、スムーズで繊細なフォーカス、そして高い手ブレ補正効果のおかげで、夜明け前の薄暗い状況でも一切ブレのない撮影を行うことができた。