NIKKOR Z70-200mm f/2.8 VR S
卓越した光学系、
俊敏な捕捉性能
- 新開発SRレンズ、さらに蛍石レンズ、EDレンズ、非球面レンズの採用で、限りなく高い収差補正能力を実現
- 大口径Zマウント、マルチフォーカス方式により、
動きの速い被写体もより確実に捉える高いAF性能 - NIKKOR史上最高の手ブレ補正効果5.5段※を発揮する内蔵VR
- アルネオコート、ナノクリスタルコートによる優れた逆光耐性
- CIPA規格準拠。[NORMAL]モード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したミラーレスカメラ使用時。最も望遠側で測定。
「ようやく出会えた、この手応え」
動体の描く瞬間のドラマを直感で捉えられる。それこそ、私が撮影機材に求めるもの。馬術を撮影したこの日は真夜中に準備を進め、夜明け前からシャッターをきり始めた。馬の体力や脚への負担を考慮して、跳躍の撮影を許されたのは二頭で三十分だけ。わずかなチャンスしかなかった。しかしこのレンズは俊敏なAFと5.5段※の高い手ブレ補正効果、優れた逆光耐性で的確に応え続け、さらに新開発のSRレンズが、目の前の世界を色にじみなく再現する。朝日を背景にした跳躍、美しい毛並みの描写など、すべてに満足できる結果を得られた。あらゆるシーンをリアルに表現できる。そんなレンズにようやく出会えた。
- CIPA規格準拠。[NORMAL]モード使用時。35mmフィルムサイズ相当の撮像素子を搭載したミラーレスカメラ使用時。最も望遠側で測定。
スポーツフォトグラファー松尾 憲二郎(まつお けんじろう)
1985年、東京生まれ。都立工芸高校、東京造形大学卒業。エクストリームスキーヤーとしてアメリカを中心にワールドツアーを転戦。選手引退後、バックカントリースキーの撮影にあけくれ雪山を登ってきた。2014年より「アフロスポーツ」に所属。リオパラリンピック2016、平昌オリンピック2018を撮影。 日本スポーツプレス協会(AJPS)および、国際スポーツプレス協会(AIPS)会員。
日の出直後に跳躍が始まった。眩しい朝日を背景にした力強く美しい姿を狙う。被写体が暗くなっているにもかかわらず、AFは人馬の動きを追い続け、わずかしかない絶好の瞬間を捉えることができた。ゴースト・フレアが抑えられ、光と影のコントラストが際立ち、この一瞬のドラマをより鮮明なものにする。
「頼もしい相棒に出会えた歓び」
野生動物の撮影で大切にしていることは、できるだけ彼や彼女たちにストレスを与えないこと。無神経に近づけない状況が多い中、単焦点の超望遠ももちろんよいが、画角の制限や重さが気になるときもある。その点、このレンズなら70mmから200mmまでをカバーでき機動性も非常に高い。さらにZ TELECONVERTER TC-1.4x / TC-2.0xを装着すれば、超望遠の領域まで狙える。実は、今回初めてこのテレコンバーターを使った。解像度やAFスピードが落ちるのではないかと思っていたがその予想は見事に裏切られた。本来このレンズの持っている素早く正確なAFはもちろん、ボケのなめらかさと美しさ、なにより毛の一本、羽根の一枚まで描写する高い解像力がそのまま活かされていたのだ。今後、私にとっての頼もしいバディとなるだろう。
動物写真家半田 菜摘(はんだ なつみ)
1986年、北海道旭川市生まれ。2013年より写真を撮り始める。看護師としての勤務を果たしながら夜勤明けや休日に北海道の野生動物を撮影。作品をSNS、写真展で発表するほか、雑誌、企業広告、カレンダーなどにも幅広く提供。また、フジテレビ系列のドキュメンタリー番組“セブンルール”に出演。動物たちの美しい毛並みや愛らしい表情、生命の営みが伝わる作品づくりを目指す。
シロヨモギの種を食べに海岸の砂地にハギマシコの群れが集まっていた。驚かさないよう細心の注意をはらって撮影を行う。無理には近づかず2倍のテレコンを装着し、焦点距離を400mmとした。撮影後、さらにトリミングしたが、羽の一枚一枚や食べかけの種、それを見つめる目の瞳孔までくっきりと解像している。
夕刻の光に染まり雪上を歩くエゾシカの群れ。焦点距離400mmで木々のシルエットを圧縮して背景に活かし、被写体の存在感をより印象的に演出した。半逆光であったが、ナノクリスタルコートとアルネオコートがフレアやゴーストを抑え、エゾシカのディテールをくっきり捉えることができた。さらに雪面の表情や輝きも克明に描写されており、美しく壮大な一枚となった。
TELECONVERTER
本レンズに装着可能なテレコンバーター
Z TELECONVERTER TC-1.4x / TC-2.0x
Z カメラとNIKKOR Z レンズの間に装着して記録画素数を減少させずに主レンズの焦点距離を拡大。主レンズの高い描写力、AF/VR性能を活かして撮影できます。最短撮影距離が変わらないため、より被写体を大きく捉えることも可能。S-Lineと同等の防滴・防塵性能※ 、防汚性能の高い独自のフッ素コートも採用しています。
- すべての条件で完全な防塵・防滴を保証するものではありません。
NIKKOR Z Technology
本レンズに搭載の注目テクノロジー
SRレンズ
青より短い波長の光を大きく屈折させる特性を持つ、ニコン独自開発の特殊高分散ガラスを使用したレンズ。補正が難しい短波長の光を制御することで、より高精度な色収差補正が可能になります。
アルネオコート
レンズ面に垂直に入射する光に対してナノクリスタルコートと同等以上の威力を発揮し、ナノクリスタルコートと併用することで、入射光に起因するゴースト、フレアを効果的に低減します。
マルチフォーカス方式
AF駆動系を「マルチフォーカス方式」とすることで、一般的に収差が発生しやすいとされる至近距離の被写体の撮影でも収差の少ない優れた解像力を実現。
2組のAF用駆動ユニットの連携で
2つのフォーカス群の位置をミクロン単位で制御。
本格的な動画性能
フォーカシング時にピント位置の移動に伴って画角が変化する「フォーカスブリージング」の抑制や、静粛なレンズ操作とAF駆動など、動画撮影への数々の配慮が施されています。
フォーカスブリージング 比較ムービー
跳躍の軌跡を予測し、頂点で選手がフレーム内に収まるギリギリを攻める。高い精度のAFによって、狙った一瞬を的確に捉えることができた。レンズ内蔵のVR機構による安定したフレーミングが、私の集中力を高め撮影をサポートしてくれた。