NIKKOR Z58mm f/0.95 S
Noct
人の眼を超える明るさの
大口径単焦点
- NIKKOR史上最も明るい※開放F値0.95の大きく美しいボケ
- 絞り開放から発揮される、ピント面での卓越した解像力
- サジタルコマフレアを抑制した画面周辺部までの高い点像再現性
- ナノクリスタルコート、アルネオコートによる優れた逆光耐性
- ニコンカメラ用の交換レンズにおいて
- FX
- ED
- AS
- ARNEO
- N
- Fluorine Coat
- SIC
「写真家のイマジネーションに直結する」
星を星として、点像を点像として捉える。それがこのレンズの最大の特性だ。画面周辺部までのゆるぎない解像感、徹底したサジタルコマフレアの抑制などには目を見張る。天体望遠鏡に迫る大口径と10群17枚というレンズ群のなせる技であろう。さらに0.95という極めて明るい開放F値が驚くほどなめらかで美しいボケも生み出してくれる。かつてない解像力とボケが生み出すリアルな立体感。それは私の眼の限界を超え、撮影の自由度を大きく拡げていく。このレンズは写真家のイマジネーションに直結する。
写真家茂手木 秀行(もてぎ ひでゆき)
1962年、東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。「クロワッサン」「ターザン」「ポパイ」「ブルータス」の撮影を担当。2010年からフリーランス。2004年/2008年雑誌写真記者会優秀賞。
冬の北八ヶ岳。標高2300mでは、強い風が霧氷を生み出す。フォーカスを合わせたのは100mほど先だった。その奥は緩やかに、だがしっかりとぼけていき、大きな距離の変化を感じることができる。開放から発揮される高解像と美しく滑らかなボケによって、冬の造形の厳粛さと遥かなアルプスの連なりを対比させた。
「深く、静かに絵づくりを愉しむ」
ポートレート撮影において開放F値0.95の生みだす、自然で透明感のある美しいボケ味はこのレンズ最大の魅力だ。ボケの変化は被写体の前後に、まるで絵具を水に溶かしたようになめらかにつながり、奥行きや広がりを見せてくれる。回転ピッチを充分にとったピントリングはどのような撮影距離であっても、迷うことなく被写体の瞳を正確に捉えられ、適度な手応えのリングのトルク感が逸る気持ちを抑えてくれる。これは慌てずに感じながら、絵づくりを愉しむレンズだ。そして、ピントの合ったまつ毛や髪の毛は細くシャープに再現され、その驚くべき解像力を深く実感させられる。
ポートレートフォトグラファー河野 英喜(こうの ひでき)
島根県出身。広告制作会社を経て23歳でフリーとしての活動を開始。主にタレント・女優・俳優・声優など人物をメインに、広告・エディトリアルに作品を発表。また、伝統工芸職人のポートレートも撮り続けている。公益社団法人日本写真家協会(JPS) 会員。
人物のシャドウ部と、淡い色を含む斜光によるハイライトとのコントラストが美しい。肌の透明感をさらに引き出すため、やや明るめに露出を設定した。画面奥への連続性と深みを強調する構図でシャッターをきる。開放F値0.95は、このような深い奥行きを表現することに適している。
窓から海を眺める優しい瞳に焦点を合わせた。このレンズの空間演出は素晴らしい。人物の位置を選ばない画面周辺部までの高解像力。極限まで光を捉える明るい開放F値で、わずかな自然光も操ることができる。大きく美しいボケが背景のテーブルや花瓶を柔らかな輪郭に変え、部屋の空気感を生み出した。
NIKKOR Z Technology
本レンズに搭載の注目テクノロジー
大口径研削非球面レンズ
レンズ構成は10群17枚。その中の非球面レンズには、NIKKORレンズ初となる大口径研削非球面レンズを搭載しています。レンズ素材には、ガラスモールド非球面レンズでは採用が難しいとされる高屈折率硝材を使用し、面精度の高精度化により高い収差補正能力を達成しています。
アルネオコート
レンズ面に垂直に入射する光に対してナノクリスタルコートと同等以上の威力を発揮し、ナノクリスタルコートと併用することで、入射光に起因するゴースト、フレアを効果的に低減します。
中央アルプスの宝剣岳に沈むペルセウス座二重星団。画角周辺まで星が点に写るのがこのレンズの素晴らしい特徴だ。開放のF値0.95なら、より短い露光時間で星の動きを止めて撮ることができる。天体望遠鏡を思わせる大口径レンズは、密集して煌めく星々を美しく描き出した。