NIKKOR Z20mm f/1.8 S
被写体を捉えきる
ダイナミックな視野
- 無限遠から至近まで、絞り開放から発揮される高い解像力
- 絞り開放から画像周辺部までの高い点像再現性
- サジタルコマフレアなどの収差を徹底抑制
- 超広角でありながら、美しくなめらかなボケ味
- マルチフォーカス方式採用で、至近距離でも効果的に収差を抑制
- FX
- ED
- AS
- N
- SIC
- Multi-FS
- STM
- IF
- M/A
「開放からの端正な星像に心が躍る」
星景写真はカメラの高感度性能だけでなく、レンズの限りなく高い開放性能が要求される究極の世界。求められるものは、日周運動による星の流れを止めるための短い露出時間にどれだけ暗い星まで写せるか、しかも捉えた星は画面周辺まで点像であること。注目したいのは、f/1.8という開放F値の明るさもさることながら、開放で得られる端正な星像である。無限遠で画面周辺に至るまで収差による星の肥大がほとんど見られないだけでなく、有限距離にある地上の風景が、ここまで美しくボケてくれる広角レンズは稀有だろう。これからの星景撮影のパートナーとするにふさわしい能力である。
写真家、写真技術研究家山野 泰照(やまの やすてる)
1954年、香川県生まれ。1970年代から天文雑誌での作品発表や記事の執筆を行う。2000年以降、デジタルフォト、デジタル天体写真に関する発表や記事を多数手掛け、著書として「驚異!デジカメだけで月面や土星の輪が撮れる—ニコンCOOLPIX P900天体撮影テクニック」などがある。一般社団法人日本写真学会(SPIJ)会員。
金星と冬の大三角、プレアデス星団やヒヤデス星団まで画面に収めることができるのが20mmという焦点距離の強みだ。絞り開放のf/1.8なら、露出時間を抑えて無数の星をより美しく捉えることができる。夜はまだ浅く、地平線の残照と次第に数を増す星々との対比が印象的な表現となった。
NIKKOR Z Technology
本レンズに搭載の注目テクノロジー
マルチフォーカス方式
AF駆動系を「マルチフォーカス方式」とすることで、一般的に収差が発生しやすいとされる至近距離の被写体の撮影でも収差の少ない優れた解像力を実現。
2組のAF用駆動ユニットの連携で
2つのフォーカス群の位置をミクロン単位で制御。
本格的な動画性能
フォーカシング時にピント位置の移動に伴って画角が変化する「フォーカスブリージング」の抑制や、静粛なレンズ操作とAF駆動など、動画撮影への数々の配慮が施されています。
フォーカスブリージング 比較ムービー
静かに日没を迎える中でシャッターをきった。絞りによる回折効果の光芒を出したくなかったので絞りは開放に設定。画面中心の対称位置に夕陽のゴーストが出ても不思議ではない状況だが、それらはまったく見られない。そのおかげで、美しく静寂なイメージを表現することができた。