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PAGETOP
Vol.
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浅水浩二 × AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

DX 18-300mm f/3.5-6.3。憧れを追い続けるために。

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小学生のころ、寝台特急ブルートレインがブームとなった。写真好きの父に借りたカメラを持って横浜駅へ行き、そこで撮った憧れの青い車両。それが写真家としての出発点だった。そして中学生になり、撮影旅行中の車内でふと心に浮かんだ『このまま鉄道写真を撮り続けられたら』という想いが、プロの道へと自分を導いたのだと思う。
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メインカット

・カメラ : D7200 ・レンズ : AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/180秒、f/13 ・ホワイトバランス : 色温度(5000K) ・ISO感度 : 100 ・ピクチャーコントロール : ニュートラル

作品2:静岡県の大井川鐡道、神尾-福用間の景観

・カメラ : D7200 ・レンズ : AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/500秒、f/9.5 ・ホワイトバランス :色温度(5000K) ・ISO感度 : 400 ・ピクチャーコントロール :ニュートラル
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そして今も、さまざまな場所へ旅を重ね、鉄道を撮り続けている。今回は関東から中国地方にかけて、この季節らしい新緑の中を走る列車を撮る旅に出た。レンズはDX 18-300mm。非常に小型・軽量でありながら、広角から超望遠までの画角をこれ一本でカバーする高倍率ズームである。
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カメラは、コンパクトなDXフォーマットのボディーに、高画素・高画質と、約6コマ/秒の優れた連続撮影能力を凝縮したD7200。軽快な機材によるフットワークのよさと、最も望遠側が35mm判換算で、1.5倍の450mm相当となる利点を活かした撮影を狙った。
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作品3:山口線の津和野川にかかる鉄橋を行くSLやまぐち号

・カメラ : D7200 ・レンズ : AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/500秒、f/9.5 ・ホワイトバランス :オート2 ・ISO感度 : 200 ・ピクチャーコントロール : フラット

作品4:広島県の呉線、忠海(ただのうみ)駅近くの鉄橋

・カメラ : D7200 ・レンズ : AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/1000秒、f/8 ・ホワイトバランス : オート2 ・ISO感度 : 200 ・ピクチャーコントロール : ニュートラル
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そして、関東から広島、山口、静岡を巡った今回の旅における会心の一枚が、今回のメイン作品となった、新緑の中を疾走する新幹線である。山と山のわずかな間に見える、茶畑越しの景観。手持ちの流し撮りで、矢のように走る白い車体を追った。
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ベストな位置で先頭車両を捉えられるチャンスは一瞬しかない。このレンズは、高倍率ズームの最も望遠側でも確かな解像力を発揮し、その姿を力強く美しく描写することができた。鉄道は、季節の中を旅人や沿線の人々の想いを乗せて走っている。その想いが伝わるような写真を撮りたい。これからも憧れを追う旅を続ける
 ―― 私のNIKKORで。

作品5:静岡県(菊川市)、茶畑と東海道新幹線

・カメラ : D7200 ・レンズ : AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード : マニュアル、1/320秒、f/16 ・ホワイトバランス : 色温度(5000K) ・ISO感度 : 400 ・ピクチャーコントロール : ニュートラル

INTERVIEW
MOVIE

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PHOTOGRAPHER

浅水浩二(あさみず こうじ)

NIKKOR

AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

BEHIND THE SCENE

撮影レポート
01
新緑の鉄道風景を撮る旅
  • 東海道新幹線・東海道本線の掛川駅

    東海道新幹線・東海道本線の掛川駅

  • 茶畑のすぐそばを走る新幹線

    茶畑のすぐそばを走る新幹線

爽やかな緑の中の鉄道風景。それが今回の撮影テーマでした。萌え出す新緑を追って、房総半島を皮切りに広島県、山口県、そして最後に静岡県をめぐる、少し長丁場の撮影になりました。あいにくこの時期は天候が優れず、なかなかよい撮影コンディションに恵まれませんでしたが、少ないチャンスを狙って撮影が続けられました。そして今回のメイン作品は東海道新幹線の掛川駅から車で数十分の菊川市にある、茶畑で撮影されました。まさに新茶の季節。瑞々しい若葉が一面に広がる見事な眺め。しかし、小高い山と山の間に開けた場所であるため、新幹線の見える範囲は限られています。浅水先生はベストポジションを探って畑の斜面を歩き回ります。そして、茶畑の中を通る農道の端で足を止め、撮影準備に入りました。天候は晴れ。まさにベストコンディションです。
02
小型・軽量で機動力抜群の、DX 18-300mm
  • D7200+AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

    D7200
    +AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR

  • 新緑の中、撮影ポジションを探る

    新緑の中、撮影ポジションを探る

今回の撮影で浅水先生が使用したレンズは、広角から超望遠までのズーム倍率が約16.7倍という、AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR。ここまでの高倍率ズームでありながら、長さは99mm、質量は約550gという非常にコンパクトで軽いレンズです。鉄道写真は撮影ポジションが限られることが多く、そのため広角から超望遠まで幅広くレンズを用意したいところですが、たくさんの機材を携行すればフットワークが悪くなり撮影もままなりません。そんな時、一本で広角から超望遠までカバーできるこのレンズはとても頼りになります。さらにDXフォーマットなので、最も望遠側の焦点距離は35mm判に換算すると450mm相当になります。「特に新幹線の撮影では障害物も多く超望遠で撮影する事が多いのですが、このレンズは超望遠でも手持ちで流し撮りができるという利点があります」と浅水先生はおっしゃっていました。
03
飛ぶように走る車体をシャープに捉えた
  • 一瞬で走り抜ける新幹線を超望遠で狙う

    一瞬で走り抜ける新幹線を超望遠で狙う

  • 撮影ポジションを変え広角で迫る

    撮影ポジションを変え広角で迫る

そしていよいよ撮影が始まりました。一面に広がる若葉。新幹線の線路は80メートルほど離れた位置にあります。上りと下りの列車が5分ぐらいの間隔で眼の前を通り過ぎますが、小高い山あいの南向きに開けた斜面からその姿が見えているのは10秒足らず。しかも走行音がとても静かなため、直前まで気配が感じられません。先頭車両を撮るタイミングは本当に一瞬。少し気を抜くとチャンスを逃してしまいます。先生は耳を澄まして新幹線の気配に意識を集中し、先頭車両が見える瞬間に合わせて流し撮りを行います。限られたチャンスの中で、理想の瞬間を求め、妥協することなくシャッターをきり続けました。小型・軽量なこのレンズは、高い集中力を保つことにも有利です。その中のベストショットが今回の決定作品。超望遠の効果で圧縮された手前の茶畑と背景の森の新緑。その中を時速約250キロで飛ぶように走る白い車体を高い解像感でシャープに捉えています。

こちらに掲載されている情報は、2015年5月現在のものです。

DATA

撮影日:2015.4.16
写真家:Koji Asamizu
レンズ:AF-S DX NIKKOR 18-300mm f/3.5-6.3G ED VR
カメラボディー:Nikon D7200
キーワード : 鉄道
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