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PAGETOP
Vol.
24

青木 弘 × AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

24-120mm f/4。同じ空気を感じるために。

24
現場に身を置き、その場所の空気と一体になる。見るように、触れるように、何度もシャッターをきる。それが自分のスタイルだと思う。アフリカも約9年間そのようにして撮り続けてきた。今回の撮影場所は西アフリカのマリ共和国。2012年に起こった北部の武装蜂起によって事実上、国土が二分されている。南部の首都バマコから北部地域のガオまで、約1300キロの道のりを移動と滞在を繰り返しながら進んだ。そこで出会う現地の人々の日常をあるがままに捉えたかった。
(次へ続く↘)

メインカット

・カメラ : D4S ・レンズ : AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR ・画質モード : 14ビットRAW(NEF) ・撮影モード:絞り優先オート、1/50秒、f/4 ・ホワイトバランス : 晴天 ・ISO感度 : 500 ・ピクチャーコントロール : モノクローム

作品2

・カメラ:D4S ・レンズ:AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR・画質モード:14ビットRAW(NEF)・撮影モード:絞り優先オート、1/800秒、f/4 ・ホワイトバランス:晴天 ・ISO感度:1250 ・ピクチャーコントロール:モノクローム
24
レンズは広角から望遠までをこれ一本でカバーできる24‐120mm。現地での撮影に入ればレンズ交換を行う余裕も場所もない。カメラボディーは、高速・高精度なAFと高感度性能でシャッターチャンスに強いD4Sである。そしてこの日、ガオで唯一の病院を訪れた。数日前、北部で新たに戦闘が起こり、この病院も襲撃されたという。そんな危険な状況と長期の給与未払いなどにより医師たちがストライキを決行。病院内には、不在となった医師を待つ患者がたくさん溢れていた。その中で彼女と出会った。大人たちの起こした内戦に翻弄されながらも、その表情はまるで、内に秘めた生命の輝きがあふれ出ているように感じられた。聞けば、病気の家族とともにここで医師を待っているのだという。
(次へ続く↙)
24
あてのない待ち時間を彼女の家族とともに過ごしながら、少しずつ心を通わせレンズを向ける。そうして、夕方の光に包まれる彼女を撮った。逆光の中、ナノクリスタルコートにサポートされたシャープな一枚。語りかけるような優しい眼差しが、いまも心に残る。これからも、日本の知らない世界を撮り続ける
―― 私のNIKKORで。

作品3

・カメラ:D4S ・レンズ:AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR・画質モード:14ビットRAW(NEF)・撮影モード:マニュアル、1/1000秒、f/4 ・ホワイトバランス:晴天 ・ISO感度:400 ・ピクチャーコントロール:モノクローム

INTERVIEW
MOVIE

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PHOTOGRAPHER

青木 弘(あおき ひろし)

NIKKOR

AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

BEHIND THE SCENE

撮影レポート
01
西アフリカ、紛争に揺れるマリ共和国

  • 西アフリカの大地を走る


  • 移動と滞在を繰り返して撮影を続けた

今回の撮影は、西アフリカの内陸部にあるマリ共和国で行われました。2012年に北部で勃発した武装蜂起によって事実上、国土が二分され、武装勢力同志の衝突が続いています。その影響で北部からの避難民があふれ、戦闘の続く地域はもちろんのこと、南部でも物価の高騰やインフラ整備の問題などが深刻になりつつあります。南アフリカや東アフリカの他の紛争地を何度も訪れている青木先生。マリへの渡航は初めてですが、「アフリカ大陸の紛争を語るときに最近のマリ内戦は非常に大きな意味を持ってきている」とおっしゃっていました。内戦によって翻弄される人々の暮らしや感情を通じて、マリ内戦の実情を伝えたい。そこから少しでも、日本の人々のアフリカに対する関心や理解を促したい。その強い気持ちでこの地を選びました。現地には南部の首都バマコから入り、北部のガオまでの約1300キロを車で移動しつつ、各地に滞在しながら撮影を続けました。
02
ハードな環境での多様な撮影に応える、24-120mm f/4

  • D4S+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR


  • たとえば広角による狭い室内での撮影

撮影のために青木先生が選んだレンズは、広角から望遠までをこれ一本でカバーする、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR。肉眼に近い標準域を中心に、被写体に近寄りにくい場合には望遠域を、室内などの狭い場所や広い風景を撮る際には広角域を、というように使いこなせます。青木先生は「荷物は常に小さくまとめたいし、レンズ交換もできない状況が多いので、一本ですべてのシーンに対応してくれるのは本当に助かりますね」とおっしゃっていました。さらに、「屋外、室内を問わず、撮影中はアフリカの強い日差しの影響を受けることがよくあるので、ナノクリスタルコートの効果がたのもしいです」とさらに嬉しいコメントをいただきました。マリの北部はあのサハラ砂漠の一部。日中の気温が40°を下ることはなく、砂ぼこりや悪路にも悩まされます。そのようなハードな環境で、さまざまなシーンを捉えていく青木先生。24-120mm は先生のパートナーとして、確実に柔軟に貢献しました。
03
紛争地の病院で輝く笑顔に出会った

  • ガオの病院での撮影風景


  • さらに北へ向い撮影を続けた

最終目的地のガオに到着し、この街で唯一の病院へと向かった青木先生。そこで、今回のメイン作品の少女と出会います。ひと目見たとき、彼女が精一杯生きているということを、その命の輝きを強く感じたそうです。実は数日前、北部で新たな戦闘が起こり、この病院も襲撃されていました。医薬品は強奪され、医師たちは危険な状況などを理由にストライキに入っていました。しばらくは、診察・診療が行われることない病院で、多くの患者とその家族たちだけが待ち続けていたのです。そのような状況の中でもひときわ輝いていた彼女に惹かれて、先生はレンズを向けました。場所は病院内の渡り廊下、夕方近くの陽がかなり強く少女の斜め後ろから射しています。強いコントラスト、逆光に近い状態の中、このレンズは高い解像力とナノクリスタルコートの効果で、命の輝きを放つ少女の姿をクリアーに捉えました。

こちらに掲載されている情報は、2014年9月現在のものです。

DATA

撮影日: 2014.5.28-6.30
写真家: Hiroshi Aoki
レンズ : AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR
カメラボディー : Nikon D4S
キーワード : その他
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