アングルの自由度が高い縦横4軸チルト式画像モニター
画像モニターに縦横4軸のチルト機構を採用。横位置では画面を上90度、下43度、縦位置では上90度、下23度傾けることができるため、画像モニターの表示を確認しながら、多彩なアングルから容易に撮影できます。縦位置での撮影時には、画像モニターと電子ビューファインダー内の情報表示類が縦位置表示になるため、設定確認も簡単です。
直感的に操れる画像モニターのタッチ操作、グローブモード
画像モニターにはタッチパネルを採用。タッチするとその場所にピントを合わせるタッチAFをはじめ、様々な設定の変更、項目や数値の選択、動画の再生など、多彩なタッチ操作が可能です。タッチ感度が高くなり、寒冷時などにグローブをしたままでもタッチ操作がしやすくなる「グローブモード」も設定できます。
ボタンで呼び出し素早く確認できる「動画情報表示」
メニューのカスタマイズに「動画情報表示」を設定すると、動画撮影時の各種設定を一覧で確認できます。一画面で素早く確認できるため時間を短縮でき、ドキュメンタリーなど時間のない撮影現場で重宝します。出力状況(画像サイズ/フレームレート)も確認できるため、外部モニターを使用する現場でも便利です。
静止画とは独立した動画だけの設定で撮影できる動画モード
動画の設定は、静止画の設定とは独立した専用の「動画撮影メニュー」で行います。静止画⇔動画を切り換えてもそれぞれの設定で撮影できるため、静止画と動画両方を扱うマルチメディア制作の撮影効率を向上させます。また、好みに合わせて操作性などをカスタマイズできる「カスタムメニュー」も動画専用の設定が可能です。
動画カスタムメニュー(g)
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ボタンで呼び出せるメニューの項目を設定できます。[動画情報表示]を設定することもできます。 |
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カメラのボタンやサブセレクター、レンズのコントロールリングなどに 特定の機能を割り当てられます。 |
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露出の設定またはフォーカスポイントをロックできます。 |
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フォーカスモードボタンを押しながらサブコマンドダイヤルを回して選べるAFエリアモードを設定できます。 |
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フォーカスモードを固定できます。 |
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ピント合わせの速度を設定できます。 |
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被写体にピントを合わせる感度を1〜7の範囲で設定できます。 |
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ISO感度のステップ幅を1/6段に変更できます。 |
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撮影モードM時のシャッタースピードをより低速に設定できます。 |
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階調モードを[HLG]または[N-Log]にしている場合にカメラの撮影画面を簡易的に階調補正して表示できます。 |
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撮影画面内の指定した輝度の部分を斜線で表示できます。 |
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ゼブラ表示で斜線表示する輝度の範囲を設定できます。 |
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撮影画面に表示する構図用ガイドラインの種類を選べます。 |
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撮影画面に表示する輝度情報の種類を設定できます。 |
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DISPボタンを押して画像モニターに表示する画面を設定できます。 |
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DISPボタンを押してファインダーに表示する画面を設定できます。 |
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動画記録時に、記録中であることを示す赤枠を撮影画面の周囲に表示できます。 |
設定をリセットする機能を追加(ファームウェア Ver.4.00)
カスタムメニューg2[カスタムボタンの機能]の機能を割り当てるボタンを選ぶ画面で設定をリセットできます。
カスタムボタンに割り当てられる機能を追加(ファームウェア Ver.4.00)
カスタムメニューg2[カスタムボタンの機能]で割り当てられる機能に下記を追加しました。
[瞳の切り換え]
カメラが人物や動物の瞳を検出している場合にボタンを押すと、フォーカスポイントを合わせる瞳の左右を切り換えます。
[パワーズーム(望遠側)][パワーズーム(広角側)]
パワーズームレンズを装着している場合、ボタンを押している間、それぞれ望遠側、広角側にズーミングします。
「ウェーブフォームモニター」表示も採用した充実の露出確認機能
露出確認⽤に、新たに「ウェーブフォームモニター」表⽰を搭載。従来の「露出インジケーター」、「ゼブラ表⽰」、「RGBヒストグラム」と使い分けて、的確な露出確認が可能です。「ウェーブフォームモニター」表⽰では、撮影画⾯のどの位置で⽩とびしているかが分かるため、窓抜けや照明など原因の特定が容易。N-Logや RAW撮影など、適正露出が分かりにくい撮影に便利です。表⽰サイズは2種類から選べます。
「ゼブラ表⽰」は、⾼輝度領域に加え中間輝度領域も斜線表⽰が可能。⼈物の肌の輝度レベルを合わせるのに便利です。⾼輝度、中間輝度とも、検出の範囲(どの程度の明るさの部分を斜線で表⽰するか)の設定が可能。斜線表⽰の向きも、被写体の模様や質感に合わせて2種類から⾒やすい⽅を選べます。
マルチセレクターで露出補正/パワー絞りが可能
マルチセレクターの上下押し操作に、露出補正またはパワー絞りを割り当てられます。朝日が昇る情景や、暗いところから明るいところへカメラを振ったときのような輝度が極端に変化するシーンでも、動画専用の緩やかな露出制御で明るさが滑らかに変化する映像が得られます。Fn1ボタン(+補正)とFn2ボタン(-補正)に「露出補正」※1 機能を割り当て、動画撮影中にISO感度の制御による滑らかな露出補正も可能。Fn1ボタン(開放側)、 Fn2ボタン(小絞り側)には「パワー絞り」※1※2 機能も割り当てることができ、動画を撮影しながら明るさと被写界深度を滑らかに変更できます。
- 動画ライブビュー時および動画撮影中に、機能を割り当てたボタンの操作で、無段階で滑らかに調整可能。
- 露出モードA、M時のみ動作。
レンズのフォーカスリングとコントロールリングの機能を入れ換え可能
対応レンズ※使用時にマニュアルフォーカスを使用しない場合は、レンズのフォーカスリングとコントロールリングの機能の入れ換えが可能。コントロールリングに割り当てた機能を、フォーカスリングを回して使用できます。より操作しやすい、カメラボディーに近い位置にあるフォーカスリングで、絞りやISO感度などの設定操作ができます。
- 対応レンズ装着時のみ。
記録時の拡大表示は拡大率の選択が可能
動画記録中の拡大表示の倍率を50%、100%、200%から選択可能※。撮影シーンに応じて最適な拡大率を選べます。
また、動画再生時にも一時停止中に拡大表示が可能。正確なピント合わせが求められる8K UHD・4K UHD動画撮影時にも、カメラで容易にピント確認ができます。
- 動画の画像サイズを1920×1080に設定している場合、50%の拡大表示はできません。また、RAW動画撮影時は拡大表示できません。
ファインダー表示サイズの設定に動画モードも対応
ファームウェア Ver.4.00では、セットアップメニュー[ファインダー表示サイズ(静止画Lv)]のメニュー名を[ファインダー表示サイズ]に変更し、設定に動画モードも対応。ファインダーを見ながら撮影する場合に、好みに応じてファインダーの表示倍率を[標準]、[小さめ]から選べます。
自分好みにアレンジできる豊富なボタンカスタマイズ
カメラのボタンやサブセレクター、レンズのコントロールリングなどに特定の機能を割り当て、好みに合わせて使いやすさをアレンジできるボタンカスタマイズ。従来の[レンズのFnリング(右回し)]、[レンズのFnリング(左回し)]、[レンズのメモリーセットボタン]などに加え、ファームウェア Ver.4.00では[WBボタン]、[再生ボタン]、[フラッシュモードボタン]、[BKTボタン]にも機能の割り当てができるようになり、一段と幅広いカスタマイズが可能になりました。
再生時の映像送り量のカスタマイズ
動画再生時にメイン・サブコマンドダイヤルで映像を送る際の送り量を、秒(2秒/5秒/10秒)またはフレーム(1コマ/5コマ/10コマ)単位でカスタマイズできるため、見たい瞬間を素早く簡単に見つけられます。
動画の撮影効率と表現力を高めるリモートグリップ MC-N10(別売)
Z 9※1と有線接続したリモートグリップ MC-N10からカメラのリモート操作が可能※2。三脚のパン棒やショルダーリグのハンドル等に装着してカメラの様々な機能を操作、制御できるため、特に少人数での動画撮影の効率が向上します。より作品作りに集中できるスタイルを生み出し、今までできなかった表現が可能になります。
Z 9ファームウェアVer.3.00では、機能を割り当てられる操作部材を追加するとともに、割り当てできる機能も「静止画フリッカー低減」、「リモートカメラの優先接続」、「FX/DX切り換え」など11項目を追加。MC-N10でもこれらの機能を割り当てることができ、より効率的な撮影を可能にしてユーザーの求める表現をサポートします。
- 対応機種最新情報、対応ファームウェアについては、リモートグリップ MC-N10製品ページにてご確認ください。
- 静止画撮影にも対応。