撮影の自由度を高め可能性を広げる「オートキャプチャー」※1
設定した撮影条件※2に合う被写体をカメラが認識すると、自動で連続撮影または動画撮影を行います。撮影条件は、[モーション](被写体の動く方向・速さ・サイズ)、[被写体検出](検出する被写体の種類・サイズ)、[距離](被写体までの距離範囲)の3つのモードで調整可能。複数のモードを組み合わせることで撮影条件をより具体的にし、不必要なカットを収録しないように設定できます。あらかじめピント位置を調整しておく必要があった従来の無人撮影とは異なり、Z 9の優れたAF性能を活かして、被写界深度が浅くても被写体をシャープに撮影可能。カメラ位置の制限、撮影開始のタイミングのずれ、接続エラーなどから解放され、一人で複数のカメラを使うビデオグラファーは、留まることができないカメラポジションからでも、よりユニークでクリエイティブなアングルで、見逃せない瞬間を撮影できるようになります。また、野生動物など遭遇が予測できない被写体も、カメラを放置して撮影可能。撮影の機会が格段に広がります。
- ファームウェア Ver.4.00以降。FXフォーマット時のみ。NIKKOR Z レンズ以外のレンズでは機能が制限される場合があります。
- 本機能は、設定した条件に完全に対応するものではありません。
![](img/auto-capture_01.jpg?v=4752bdd0493805a9e651)
![](img/auto-capture_02.jpg?v=b7ca5cac91f21a50ef13)
単焦点レンズ使用時でも画質の劣化なしにズームアップできる「ハイレゾズーム」※1
4K UHDやフルHDの動画撮影時に、単焦点レンズ使用時でも、「ハイレゾズーム」機能を割り当てたカスタムボタンの操作で最大2倍のズームアップが可能です。通常のデジタルズームとは異なり、最大8Kの解像度をリアルタイムで利用するため、ズームアップ時にも高い解像度を維持。例えば開放F値が1.2のNIKKOR Z 単焦点レンズを使用し、自然なボケ味を生かしながら被写体を大きく捉えることができます。ズーム速度は11段階※2から選択でき、ボタン操作によるズーム時には、意図した映像表現に合わせて選択した一定の速度で、手動では得られない滑らかなズーミングが可能。NIKKOR Z レンズのコントロールリングに割り当てた場合は、選択した速度にかかわらず、手動でリングを回す速度に応じた、光学ズーム的な表現が可能です。
- ファームウェア Ver.3.00以降。[撮像範囲設定]が[FX]時。[AFエリアモード]は[ワイドエリアAF(L)]に固定され、フォーカスポイントは表示されません。
使用できる[動画記録ファイル形式]、[画像サイズ/フレームレート]に制限があります。詳しくは製品ページをご覧ください。 - ファームウェア Ver.4.00以降。
![](https://img.youtube.com/vi/OVzMCTnPPtw/maxresdefault.jpg)
パワーズームレンズに対応
ファームウェア Ver.4.00では、NIKKOR Z 初のパワーズームレンズ、NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VRに対応。レンズのズームリング操作だけでなく、Z 9およびZ 9に接続したリモートグリップ MC-N10(別売)のFn1/Fn2ボタン、拡大/縮小ボタンの操作、SnapBridgeの操作で、パワーズームによる滑らかで安定したズーミングが行えます。焦点距離はZ 9の画像モニターで確認可能。ズーム速度は表現意図に合わせて11段階から選択でき、電源ON時のズーム位置も、直前の電源OFF時の位置に戻すかリセットするかを選べます。
8Kオーバーサンプリングによる高解像4K UHD 60p/50p動画
画像処理エンジンEXPEED 7の高度な信号処理により、8Kで読み出したデータをオーバーサンプリングして、4K UHD動画を生成します。60p※/50p※/30p/25p/24pでの撮影時に対応。被写体の細かい構造まで緻密に再現した、大画面での再生でも解像感が高く見える高画質な映像は、風景を主題にした作品などに最適です。
60p/50pは「オーバーサンプリングの拡張」をONにする必要があります。
![](img/oversampling.jpg?v=75bf2240bc165b4616dc)
![](img/cameraman.png?v=a750ae5986d9b230cbe7)
動画撮影にも「高周波フリッカー低減」機能を適用可能
音声記録可能、クロップなしの4.1K、4K UHD 120pのハイフレームレート撮影
4.1K(N-RAW)、4K UHD(H.265)時にも、スローモーション再生用素材の取得に適した120pのハイフレームレート撮影が可能。音声記録もできるため、通常の速度の滑らかな映像としても使用できます。120p時も最大125分までの内部記録に対応。[FXベースの動画フォーマット]では映像がクロップされないため、パースの効いた広角レンズなどの表現力を最大限活かせます。撮像範囲は、使用するレンズの約2.3倍の焦点距離の画角に相当するサイズにも設定でき※、レンズ交換せずに被写体を大きく写すことも可能です。
- N-RAWは[画像サイズ/フレームレート]で[2.3×]がついた項目を選ぶと、フルサイズの焦点距離の 約2.3倍に相当する画角になります。H.265は、[画像サイズ/フレームレート]を [3840×2160 120p]、[3840×2160 100p]、[1920×1080 120p]、[1920×1080 100p]に設定している場合に、[撮像範囲設定]を[DX]に設定するかDXレンズを装着すると、フルサイ ズの焦点距離の約2.3倍に相当する画角になります。
![](img/highframerate.jpg?v=9ec78c602c7dfe6241ae)
![](img/highframerate_sp.jpg?v=ec9ec6ce59506677726d)
![[2.3倍]時の撮像範囲](img/highframerate-scale_pc.png?v=a6b6c73498749aa6d5a8)
![[2.3倍]時の撮像範囲](img/highframerate-scale_sp.png?v=f0c80d9d524b1592b34e)
![FXベースの動画フォーマット](img/highframerate-fx_pc.png?v=e70b2c90735d4c5aff6a)
![FXベースの動画フォーマット](img/highframerate-fx_sp.png?v=e909886a9511a8d1c898)
カメラ内で手軽に楽しめるスローモーション動画
[動画記録ファイル形式]で[H.264 8-bit(MP4)]選択時に、[画像サイズ/フレームレート]で[1920×1080 30p 4倍スロー]、[1920×1080 25p 4倍スロー]、または[1920×1080 24p 5倍スロー]を選ぶと、カメラまかせで手軽にスローモーション動画を撮影できます※。たとえば[1920×1080 30p 4倍スロー]では120pのフレームレートで読み出した画像を30pの動画として記録。約10秒間撮影した動画は、約40秒間でスロー再生されます。ボールをラケットやバットで捉えた瞬間など、一瞬の出来事をゆっくりと見られます。
- ファームウェア Ver.4.00以降。音声は記録されません。
![](http://img.youtube.com/vi/hbzsYRzlbBQ/maxresdefault.jpg)
1/6段ステップで細かく調整できる※ Mモード時のISO感度
撮影モードM時の動画のISO感度は、ISO 64〜25600の間を1/6段ステップで細かく調整可能。感度を必要以上に上げずに明るさを調整できるため映像のノイズ感が大きく変わらず、他のカットとのつながりがよくなります。
- ISO感度の拡張感度(Hi、Lo)設定時を除く。
![ISO感度ステップ幅拡張(Mモード)の画面](img/isostepextend.png?v=1f40ced81a52c527df11)
シャッタースピードと絞りを固定して適正露出が得られるMモード時の「感度自動制御」
明るさが急激に変化するシーンを1カットで撮影するような場合に、被写体のブレ具合と被写界深度を一定にしたいときには、マニュアル露出でシャッタースピードと絞りを固定し、「感度自動制御」(ISO 64~Hi 2.0)を利用することで自動的に適正露出が得られます。感度が高くなりすぎないように「制御上限感度」(ISO 100~Hi 2.0)の設定も可能です。
取得方法、調整方法の改善でより容易にホワイトバランスを設定可能
ホワイトバランスを[プリセットマニュアル]で設定する際、基準となるプリセットマニュアルデータを、これまでより狭い、画像表示全体の約0.5%の面積※で取得できます。ほんの狭い範囲の白またはグレーの部分を捉えてデータを取得できるので、スムーズに正確なホワイトバランスを設定できます。また、[色温度設定]を選んでいるときにも、選択中のケルビン値を基準にA(アンバー)、B(ブルー)、G(グリーン)、M(マゼンタ)の4方向で調整が可能に。他のホワイトバランス項目と統一された操作性で、より容易に調整できます。
- 静止画撮影時の画像表示全面積に対して。
![](img/wb1.jpg?v=36147425a2c7a37def32)
![](img/wb2.png?v=db44d25cc1c5eede8d10)
動画撮影時にも効果的なピクチャーコントロールシステム
ポストプロダクション用素材映像にも適した[フラット]
ピクチャーコントロール[フラット]は被写体の色や輝度、テクスチャーの情報を豊富に取得でき、比較的軽微な調整作業で、的確に意図を反映した映像制作が可能。撮影した映像を積極的に調整、加工する場合に適しています。
![](img/flat_grading.jpg?v=402b858a747caecf12eb)
動画に最適化した、ワークフローを効率化する[オート]
カラーコレクションなしでも済むように、動画として好ましい画づくりを目指したZ 9のピクチャーコントロール[オート]の動画画質。静止画モードの[スタンダード]を元にした[オート]とは異なり、動画モードでは[ニュートラル]をベースにして、コントラストは控え目に、色は鮮やか目に、色合いや階調をカメラが自動的に調整します。
![ピクチャーコントロールの画面](img/piccontrol.png?v=05434aa6bc2354c5ab1c)
表現力豊かなCreative Picture Control
多彩な画調で独創的な映像表現を可能にする、下記20種類の[Creative Picture Control]を搭載。
効果の度合い(適用度:0~100・10ステップ刻み)も調整できます。
用途に合わせて選べる多彩な動画記録形式
![画像サイズ](img/movietype-figure.png?v=27a242510784ce949f31)
![画像サイズ](img/movietype-figure_sp.png?v=a3d174ba77796a321abe)
画像サイズ
[8.3K]8256×4644、[8K UHD]7680×4320、[5.4K]5392×3032、[4.1K]4128×2322、[3.8K]3840×2160、[4K UHD]3840×2160、[フルHD]1920×1080
![その他のZ 9の動画性能](../common/img/feature-guide/title_feature-guide_md.png?v=ae188bc2b3c5730993fe)