Feature:02

02/決定的な瞬間を捉える先進機能

4K UHD 60pで最大125分※1、8K UHD 30pで最大90分※2の長時間撮影が可能

Z 8は、オーバーヒートすることなく、4K UHD 60pや8K UHD 30p動画を長時間撮影可能です。Z 9よりも小型軽量の機動力の高いボディーで、1日がかりのイベント撮影や長時間のドキュメンタリー撮影にも適しています。
  • H.265 8bit(MOV)、[オーバーサンプリングの拡張]:[OFF]、[自動電源OFF温度]:[標準]、25℃、当社製メモリーカードCFexpress Type B メモリーカード660GB MC-CF660G、外部バッテリー使用時。
  • H.265 8bit(MOV)、[自動電源OFF温度]:[高]、25℃、当社製メモリーカードCFexpress Type B メモリーカード660GB MC-CF660G、外部バッテリー使用時。

用途に合わせて選べる多彩な動画記録形式

不規則に動く被写体もシャープにピントを合わせるターゲット追尾AF

ターゲット追尾AFは、動画撮影時に不規則に速く動く被写体を簡単に捉え、撮影できます。被写体検出と組み合わせることで、人物の顔や瞳、鳥や飛行機などにピントを合わせ続けることができます。

ピント合わせとワークフローを高速化できる[AF-ON(高速)]

AF速度を-5~+5の範囲で細かく設定可能。撮影意図に応じて柔軟に調整できます。さらに、カスタムボタンに[AF-ON(高速)]を割り当てておくと、設定したAF速度に関わらず、割り当てたボタンを押した際のAF速度を高速にできます。同じシーンを何テイクも繰り返し撮影する際、ピントを撮影開始時の位置に素早く戻せるのでワークフローの効率化が図れます。また、ピント合わせの感度を7段階で設定可能。ピントを合わせている被写体からフォーカスポイントが一時的に外れた時、[7(鈍感)]は元の被写体からピントが外れにくく、[1(敏感)]はフォーカスポイントの範囲内にある他の被写体にすぐにピントが合います。
フォーカスモードがAF-C時。
映像はイメージです。

さらに進化を遂げた被写体検出とAF性能

Z 8は、Z 9の高い被写体検出性能とAF性能を引き継ぎつつ、ディープラーニング技術を用いて開発したアルゴリズムを発展させ、さらなる性能向上を実現。人物、動物(犬、猫、鳥)、乗り物(車、バイク、自転車、列車、飛行機)の9種類の被写体を自動的に検出し、追尾します※1。Z 8ではさらに、新たに飛行機の検出に優れた専用の[飛行機]用モードを追加しました。-9EV※2の暗さまでAF検出できるので、朝焼けや夕焼けなどの薄暗いシーンはもちろん、月明りの風景もAFでピント合わせが可能。高速AF演算、カメラ本体とNIKKOR Z レンズとの常時高速通信と相まって、様々な撮影シーンで高いAF性能を発揮します。
  • 被写体検出は、ワイドエリアAF(S)、(L) 、(C1)(C2) 、オートエリアAF、3D-トラッキングで動作します。動物の検出は、犬、猫、鳥以外でも、類似した動物に枠が表示されることがあります。人物は顔/瞳/頭部/胴体、犬、猫、鳥は頭部/瞳/全身、飛行機は全体/先頭部/コックピットを検出します。
  • スターライトビュー有効時。静止画モード、シングルAFサーボ(AF-S)、ISO 100、f/1.2レンズ使用時、温度20℃。

9種類の被写体検出

  • 人物
    顔、 瞳、 頭部、 胴体
  • 頭部、 瞳、 全身
  • 頭部、 瞳、 全身
  • 頭部、 瞳、 全身
  • バイク
  • 自転車
  • 列車
  • 飛行機
    全体、 先頭部、 コックピット
画像はイメージです。

鳥の検出に特化した[鳥]専用のモード

ファームウェアVer.2.00では、被写体検出に新たに「鳥」専用のモードを搭載。[鳥]モードでは鳥に対する全般的な検出性能が向上しています。複雑でコントラストの高い、例えば岩山や森などが背景の場合でも、高い被写体検出性能、AF性能を発揮し、飛翔中でも止まっていても、素早く動いていても、また首が長い種や色鮮やかな種でも、さらにフレーム内で小さくしか写っていなくても、さまざまな状態の鳥を素早く検出します。

AF エリアモード循環選択を追加したAF エリアモードの切り換え

ファームウェアVer.2.00では、AF エリアモード循環選択をカスタムボタンの機能として追加。この機能により、割り当てたボタンを押すだけの容易な操作で複数のAFエリアモードを切り換えることができます。状況の変化に応じて素早く対応し、決定的な瞬間を逃すことなく撮影できます。

フォーカスポイントの幅を調整してスムーズなフォーカス確認が可能

ファームウェアVer.2.00では、フォーカスポイントの枠線の太さを3段階から選べます。被写体検出時、追跡中も同じ幅が適用され、複雑な背景での撮影時にも、被写体にピントが合っていることを一目で確認できます。

いつでも撮影可能 — 自由を広げ、新しい可能性を切り拓く「オートキャプチャー」

「オートキャプチャー」では、撮影条件をカメラ側であらかじめ設定することで、被写体が撮影条件※1を満たしたときにカメラが自動で撮影。撮影条件は[モーション]、[被写体検出]、[距離]※2の3つのモードで調整可能です。[モーション]は設定した方向に被写体が移動した時に自動で撮影を行い、[距離]は設定した距離の範囲に被写体が存在している間、自動で撮影。[被写体検出]は設定した被写体を検出した場合に自動で撮影を行います。複数のモードを組み合わせることで撮影条件をより具体的にし、ショット数を抑えることもできます。

「オートキャプチャー」はZ 8の優れたAF性能を活用。マニュアルでピントを合わせる手間がなく、被写界深度が浅くても被写体をシャープに捉えることができるため、複数のカメラを使用する個人のビデオグラファーにとって非常に便利で、リモート撮影での課題、例えばカメラ位置の制約やシャッタータイミングのずれ、接続エラーなどから解放されます。「オートキャプチャー」はメインカメラ以外からも、逃せない瞬間をクリエイティブなアングルで捉え、かつ通常アクセスできないような危険な位置からでも撮影が可能になります。カメラのそばにいなくても、遭遇を予測できない鳥などの被写体を自動的に捉えられ、その間に手持ちで自由に撮影できます。さらに、DXフォーマットのレンズや撮像範囲設定がDXでも利用でき、望遠レンズで鳥などの被写体をアップで捉えたい場面にも適しています。

  • 本機能は、設定した条件に完全に対応するものではありません。
  • 撮影条件の[距離]は、NIKKOR Z レンズが装着されている場合に利用可能です。NIKKOR Z レンズ以外が装着されている場合は動作しない可能性があります。
映像はイメージです。
  • 本機能は、設定した条件に完全に対応するものではありません。
  • 撮影条件の[距離]は、NIKKOR Z レンズが装着されている場合に利用可能です。NIKKOR Z レンズ以外が装着されている場合は動作しない可能性があります。

飛行機の検出にだけ特化した[飛行機]モード

Z 8では、AF時の被写体検出設定に、これまでどおりの[乗り物]モードでの検出に加え、専用の[飛行機]モードを追加。飛行機を撮影する際に、近距離でも、遠距離でも、また夜間や背景がうるさい場合でも、より強力な検出・追尾性能を発揮します。NIKKOR Z 望遠レンズの豊富なラインナップと組み合わせて、飛行機を印象的に撮影することができます。

世界最小サイズの顔を検出する強力な被写体検出

画像処理エンジン EXPEED 7の卓越した被写体検出性能によって、撮像範囲の長辺の約3%という小さな顔まで検出可能。例えば、広大な風景の中で人物をシャープに撮影したいシーンなどに非常に有効です。さらに、遠くから近づいてくる人物を動画撮影する際、駆け寄る人物をスタート地点からAFで捉え続けることもできます。
2023年5月10日現在、ミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

構図に合わせてフォーカスエリアを設定できるカスタムワイドエリアAF

強力な被写体検出・追尾性能に加え、フォーカスエリアを柔軟に設定できる「カスタムワイドエリアAF」によって、より自由な構図で撮影できます。フォーカスポイントの縦と横の数で設定できるAFエリアパターンは12種類から選べ、幅広いシーンで狙った被写体を確実に捕捉。例えば5x7のAFエリアパターンを使用すれば、パーティーなどで手前に他の人物がいても特定の人物にピントを合わせたいときなどに有効です。

12パターンのAFエリアサイズ

LED照明によるちらつきを低減する高周波フリッカー低減機能

Z 8は高周波フリッカー低減機能を搭載。シャッタースピードをより細かく調整することで、映像の見た目に影響するLED照明のちらつきを最小限に抑えることができます。マニュアルで絞りを調整するとISO感度が自動的に変わって露出を維持。1/8000秒~1/30秒の間では、シャッタースピードを通常より細かいステップ幅で調整できるため、フリッカーの周期と一致するシャッタースピードを探すことが可能になり、フリッカー縞の発生を抑えて思い通りの映像を撮影できます。
映像はイメージです。

AF-CモードでAFのON/OFFを思い通りに制御可能

フォーカスモードAF-Cを使えば、動画撮影中にAF-ONボタンを押して、静止画撮影と同様の操作感でAFの開始と停止を思い通りに制御可能。AF追従感度・AF速度の設定と組み合わせて使用することで、“フォーカス・プル”テクニックを用いたより印象的なシーンも撮影できます。フルサイズ撮像素子とNIKKOR Z レンズによる浅い被写界深度と美しいボケを効果的に活用できます。
フォーカスモードは静止画撮影と共通のAF-S、AF-C、MFに加え、被写体の動きや構図の変化に合わせて常にピントを合わせ続ける、動画専用のAF-F(フルタイムAF)も選択可能です。
画面内のある被写体から別の被写体にピントを合わせ変えることで、その時点の主となる被写体を強調する撮影手法。

ピント位置を素早く切り換えられるメモリーリコールの複数点対応

対応レンズ使用時に、ピント位置を登録(メモリーセット)し、[フォーカス位置の呼び出し]を割り当てたカスタムボタンを押すことで、登録した位置に瞬時にピントを合わせられる「メモリーリコール」機能。複数のピント位置が登録可能になったため、例えばMVの撮影でボーカル、ベース、ギターの立ち位置を登録しておくと、瞬時にフォーカス位置を切り換えてピントが合った映像を撮影できます。
[フォーカス位置の呼び出し]は、割り当てるすべてのボタンで同じフォーカス位置を呼び出せる[一括登録]と、割り当てるボタンごとに異なるフォーカス位置を呼び出せる「個別登録」が選べます。
対応レンズ装着時のみ。

AFを一時的に固定できるフォーカスロック

[AF-L]を割り当てたカスタムボタンを押している間はフォーカスロックが可能。ピント位置を固定することで、画面内の主要被写体に別の被写体が重なるようなシーンでも、主要被写体にピントが合い続ける映像表現が容易に行えます。

リングの回転方向変更など、快適なマニュアルフォーカス撮影に配慮

Z マウントのAFレンズ装着時には、フォーカスリングやコントロールリングでピントを合わせるときの回転方向を逆方向に変更可能。使い慣れた回転方向で快適にピント合わせができます。
また、対応レンズのフォーカスリングやフォーカシング機能を割り当てたコントロールリングについて、ピント位置を至近側から無限遠側まで移動させるために必要な回転角度を90度~720度の範囲で12段階設定可能。回転角度にかかわらず、速く回すと移動量が大きくなり、ゆっくり回すと小さくなる[ノンリニア]も選べます。
対応レンズ装着時のみ。
NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S

フォーカスポイントを自分で選べるタッチAF、速度可変のフォーカスポイント移動

画像モニターのタッチした位置にフォーカスポイントが移動してピントを合わせます。AFエリアモードを[ターゲット追尾AF]または[オートエリアAF]に設定している場合は、タッチした位置にある被写体にピントを合わせ、追尾を開始します。
また、マルチセレクターやサブセレクターを使ってフォーカスポイントの移動も可能。移動速度を[遅い]、[標準]、[速い]から選択でき、厳密にピントを合わせる対象を選択したい風景撮影では[遅い]、被写体の動きの速いスポーツ撮影では[速い]など、状況に応じて設定し、ストレスなくフォーカスポイントを移動できます。

マニュアルフォーカスでのピント確認が容易な「フォーカスピーキング」

マニュアルフォーカスで意図通りのポイントにピントを合わせたいとき、ピントが合っている部分の輪郭を色付きで表示する「フォーカスピーキング」表示機能で、どこにピントが合っているかを簡単に確認できます。表示色は被写体の色に応じて赤、黄、青、白から選択可能。検出感度も3段階で調節できます。

ミラーレスカメラの新基準となるメカシャッターレス機構を実現

Z 8は有効画素数4571万画素。Z 9と同様の積層型CMOSセンサーを搭載しています。世界最速のスキャンレートにより、ローリングシャッターひずみを最小限に抑えることができます。
2023年5月10日現在、3000万画素以上のイメージセンサー搭載のミラーレスカメラにおいて。ニコン調べ。

洗練された画像処理で高画質を実現する画像処理エンジン EXPEED 7

Z 9と同じ、ニコン最速のデータ処理能力を持つ画像処理エンジン EXPEED 7を搭載。積層型CMOSセンサーからの膨大なデータをEXPEED 6の10倍の速さで処理します。これにより、最先端のAF、8.3K 60p N-RAWカメラ内記録、4K UHD 120pなどの次世代機能を実現しています。

自動電源OFF温度の上限を変更して、より長時間の撮影が可能

N-RAWやオーバーサンプリングの4K UHD 60p/50p等発熱量が多い設定を使用する際、カメラの内部温度が上昇して自動的に電源がOFFになるまでの時間を、「自動電源OFF温度」を[高]に設定することで延長できます。長時間撮影することを優先したいときに便利です。[標準]時、[高]時ともに、突然電源がOFFになることはなく、一定温度に達すると画像モニターに30秒のカウントダウンが表示されるので、余裕をもってカメラの冷却対策や予備カメラの準備ができます。
撮影時間が長くなるとカメラ本体が高温になりますので、三脚などのご使用をおすすめします。